
闘うヘビーロッド。
RRR 701XXH バトルトライブ
三原直之がレイジー9を軽々と扱いテクニカルに操る竿。
「元々、ジャバロン350(全長350mm、重量400g弱)クラスを使うための8ftロッドをテストしていました。ただ、8ftはキャスト面でのメリットは大きいけれど、コントロール性やショートジャーク能力においては長くて持て余す部分があったんです。ちょうどその時に『レイジー9を快適に扱える竿がない』という声を聞きはじめました。それなら7ftぐらいの陸っぱりでもボートでも扱いやすい長さにして、バトルクライ(70XH)のパワーアップ版として造れば面白いんじゃないかと思ったんです」。
ブランクスはバトルクライを上回るほどの超厚巻きカーボンで、テーパーはやや先調子を踏襲。高トルク特性で重量級ルアーのコントロール性に優れるばかりか、適度に入るティップに乗せて10グラム強の中型ルアーも快適に扱うことができる。
「遠投した先でラバージグとかフロッグで掛けたりするのって、遠くなればなるほど糸が出ている分、糸の伸びもあって、太フックではなかなか掛かり辛い。だから遠投した先で太フックをしっかりと掛けようと思えば、多少オーバースペックと思えるほどの硬さ、強さが必要です。陸っぱりで遠投して50 アップが食ったような場面では、これぐらいぶっ飛んでる竿があれば安心して掛けて取り込むことができますね」。
「テストでは500gをフルキャストで振り切ることができているので、ジャバロン350程度なら比較的余裕を持ってキャストすることができます。レイジースイマー9インチは『ちょうどいい重さ』という感じで、正直めちゃくちゃ扱いやすいです。コントロール性がよく着水音も微調整が効き、逃がしのジャークもビタッと決まってフッキングパワーも十二分。レイジー9はバトルトライブでもっとも扱いやすいルアーのひとつですね」。
軽量方面は1/2oz のラバージグや12g のブータフロッグから。ティップがやや入るファストテーパーなので、剛竿ながら意外と重量を乗せやすく快適に扱えるのもバトルトライブの大きな特徴のひとつだ。もちろんレプリケーター神龍やレイジーハード、ジャバロンハード240(プロトタイプ)などのハードビッグベイトも大得意としており、三原がバトルクライで培ったビッグベイトテクニックを完璧に遂行することができる。
ジャイアントスイムベイトをフルキャスト。
PE6号でキャストしているのは400g弱のジャバロン350(プロトタイプ)。長めのたらしで一気に振り抜くと、30mほど低めの放物線を描き、ドポンと甘く大きな音で着水した。超重量級をキャストするには長いほど有利だが、バトルトライブはしっかり振り切れる7ftのパワーとトルクで重量物を一気に加速させる。
「ジャバロン350クラスでは多少手首に負担は掛かりますが、投げたあとは圧倒的に扱いやすい。掛けるのも容易いし、掛けたあともこんなロッドなのでバスに負けることは絶対にない。ゴリ巻きで寄せる、力でねじ伏せられるロッドです」。
ブータフロッグを自在に操る。
超重量級のキャスト&アクションに焦点を当てながらも、ブータフロッグのような軽量ルアーもストレスなく扱えるのが、陸っぱりも主戦場とする三原開発の懐の深さ。
「ブータフロッグは軽くてキャストが難しく感じますが、たらし長めだと気持ちよくキャストできます。首振りアクションは少しコツがいりますが、バトルトライブは先が適度に入ってくれるのでヘビークラスロッドと同じように扱えますね。フロッグ自体は軽いけど、フックは太い。そんなルアーを遠距離でフックセットするには、オーバーパワー気味のタックルが不可欠。バトルトライブはライギョロッドとしても余裕で通用するレベルなので遠距離でもしっかり仕事をしてくれます」。
MAXパワーを発揮できるグリップとフロントフード。
バトルトライブの特徴でもあるロンググリップは力を込めやすいストレートEVA。グリップエンドは野球のバットのように握り込める膨らみを持たせてあり、ここに指を掛けることでキャスティング時の引き手の力を最大限発揮させることができる。リールシートはTCSタイプ(富士工業)18 サイズで先端を7 ミリカットで微調整、フロントフードに三原オリジナルの3 連クロスカットデザインを採用し、リールのガタつきを防ぐ強い締め込みトルクを得やすいのと同時に、フッキング時の滑り防止にも役立てている。着脱式グリップを採用。
EVA ロングストレートグリップは瞬間的に強い力を込めるキャスティング時に剛性感と安心感を与えてくれる。太く握り込みやすいグリップエンドは引き手(写真:三原左手)の力を引き出す役割を果たし、テコの原理も応用しながら超重量級ルアーの遠投を助けてくれる。
引き手を強く使えることでスイングスピードも上がるため、ラバージグ、フロッグなどの軽量ルアーも振り遅れることなくしっかりと乗せて振り切ることができる。
撮影で使用したタックルはRRRバトルトライブにグラビアス侍8.1(ジーニアスプロジェクト)、ルアーPE6号(東レ)という組み合わせ。リーダーを組むならフロロ100ポンド程度。フロロまたはナイロン通しの場合は25〜30ポンドが適性ラインとなる。
強さを純粋追求したガイドシステム。
ガイドシステムはとにかく強靭さを優先し、ビルダー青木哲がチタンフレームSICガイドで最強と考えるKWフレームを選択。もちろんオールダブルフットで配置し、トップガイドは太ライン&極太リーダーを考慮して#8という巨大ガイドをセッティングしている。
※PEライン+リーダーでの使用を想定しているため、ノットを考慮し、あえてトルザイトリングは採用していません。

- SPEC
- Length : 7ft 01inch
- Grip Length : 447mm
- Power : XX-Heavy
- Lure Weight : ~500g
- Line : PE~6号 フロロ/ナイロン25~30lb
ロデオライド リバイバー
701XXH BattleTribe
バトルトライブ

ロデオライドリバイバーシリーズには
専用ティップカバーが付属します。
ロデオライドリバイバーには出荷時に左のティップカバーが付属しています。長さは約90cm、2箇所の面ファスナーで留める方式ですので、5〜6本程度ならば付属のティップカバーだけでまとめることが可能です。
