株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『PEパワーベイトフィネス補足』
昨日配信されたルアーニュースクラブR。
PEパワーベイトフィネスを読んでくれた方の中には、さっそく手持ちのリールにPEを巻いてキャストを試してみた人が結構いるかもしれない。
そして多分、フロロとの感覚の余りの差異に嫌になったんじゃないかと思う。
バスプーチンピラプロのブログを見ても「スピニングのパワーフィネスの方がメリット多い」って安直に書いていたが、
そこ、100年ほど前にワシも通って来た道である。
恐らく普通にPEを巻いただけでは、PEパワーベイトフィネスほど快適でなく、気持ち悪い使い心地はないと思う。
ここが最大のポイント。
誰もが「快適でない」と必ず思うのだ。
で、ここからがキモの話。
「快適でない」からこそ、そこに実は誰も通りたがらない「獣道」があると考えるのが並ではないTOPプロ達である。
ケモノ道の果てに前人未到のパラダイスがあると快適でなくても信じて追及するからこそ、何事にも先達となるわけである。
ま、藪漕ぎ地獄の果てにパラダイスがある事は稀の稀だが、稀にあった時は独占出来るからこそワシは挑むのである。
「不遇の迷作」と「藪漕ぎ」は同義なのである。
霞ヶ浦の強豪が集うWBS、MLFで、恐らくカバー攻めさせたら霞ケ浦最強と誰もが認める霞ケ浦のクレシンちゃんこと、今井新プロ。
昨年、MLF-BMCシリーズ霞ケ浦で実況LIVE解説でその釣りをマジマジとみて、こりゃホンモノだわと一番印象に残ったアングラーである。
その時は完全に敢えてスルーしていたが、一番目を引いたのはPEパワーベイトフィネスをフロロでのベイトフィネスと何ら変わらない感覚で「快適に」使いこなしていた事だ。
よく見ていなければ、ラインがPEであることにすら気付かなかったと思う。
敢えてスルーした理由が、まだ完璧に一般ユーザーに汎用化させるだけの「快適さ」の準備が当時整っていなかったからである。
だが既に今井プロは獣道を進んで、それをモノにしていたのである。
配信後、速攻で今井プロが使っていたリールとラインがめちゃくちゃ気になって色々調べ回っていたのも裏話である。
そしてWBSで、新ちゃん、厳ちゃんと長年鎬を削る霞の超強豪がボトムアップの草深プロ。
ワシや厳ちゃんと同じ大の浚渫好きでも知られ、複数回のWBS A.O.Yを獲得しているバサーオールスターの常連である。
草深プロも近年は厳太郎同様、霞のカバー攻めでメキメキ頭角を現してきてるプロでもある。
と、同時に最近はPEパワーベイトフィネスの使い手としても密かに知られ始めている。
その理由の一つが間違いなくコレ。
このフックこそ、PEパワーベイトフィネスのメリットを余すことなく活かせるフックである。
フロロでちょっと快適でなかった部分も、転じてPEパワーベイトフィネスでは快適になる部分もあると言う事だ。
ヘビーカバーで敢えてストレートフックを使うような感覚だ。
詳しい理由はセミナーとかで草深プロかコータローに聞いてみて下さい。
ま、藪漕ぎさせたら一番付いていくのが地獄なのがワシかコータローと、ルアマガ記者達に愚痴らせたボトムアップ社員だけに至極納得ではある。
と言う事で、昨夜のルアーニュースクラブRの記事を、PEラインを巻いて試してみた後にでももう一度しがんで味わってみて下さい。
実に深い味わいのある、藪のイノシシ狩りみたいな記事なんで。
でも牡丹鍋って、イノシシの剛毛がたまに混じってたら超ウザいんだわな…
やっぱ料理は誰が食べても美味くて手軽に快適に出来てナンボ、PEパワーベイトフィネスが家庭料理に昇華されるのはおそらく来年からでしょうって未来記事です。
ま、青木大介様まで勝っちゃんたんで、もはやその流れは一気に本流としなりそうな気配ですけど。
参考にこちらの記事も読んでみて下さい。
まだ色々快適でない時代に書いた記事なんで偏ってますけどね。














