株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『ixi VS GEKIASA』
今年の大阪ショーで発表になったIXI PHASEⅡ。
当初は水深1.5mダイバーのType-2を加えて完了する予定でしたが。
このT-2にはT-Rに匹敵する独自性を要求したがために実に2年間に亘って頓挫。
昨年秋にはこのまま未完の終了かと半ば諦めてましたが…。
結果的にIXIシャッド/T-R,T-3が近年では記録的な販売数量となり、余裕の金型償却。
IXI専用にマイクロLBOまで作らせて、あの驚きの価格から、全金型償却は相当なハードルと思ってましたが。
おかげでT-2専用に一から新規金型作成へと大きく動きが変わったわけで。
伊東社長曰く、今もまだまだ相当量の注残があるそうでマジ驚き。
まさにMEGAヒットルアー。
そして大阪ショーで初お目見えとなった「IXI-FURY」ことT-2。
オマケに「出来るもんならメガバスの技術で挑戦してみて」と、ダメ元リクエストしていたT-30こと、30cmダイバーまで試作が上がってきて驚き。
更にコチラは個人的に欲しいといっていた、現行IXIのエアロシェイプ、「MLBO」の性能を120%出し切れるであろう「IXI T-X(4mダイバー)」ま
で。
T-Xにおいては既に完成域に達してるとの事。
IXI FURY&T-30に関しては本格的なテストはこれからで、展示プロトはまだフェイスデザインも仮の姿で、内部構造もほぼイメージプロトの域。
ハンプバックなT-R、T-3に対し、「Fury」は真逆の双コブ型ハンプベリー。
FURY&T-30は、伊東社長の言葉を借りると「バイブレーションみたいなシャッド」。
このコンセプトが本当に実現できたらヤバイもんになる、実に的を突いた表現。
めちゃくちゃ金掛けてるMLBOを搭載しない?可能性もあり。
間もなく実戦投入プロトが仕上がってくるので、非常に楽しみであります。
そんなメガバスが威信をかけて挑戦してくるゲキアサシャッドの領域。
こちらはこちらで、この3月、生産が追いつかないほどの受注オーダーを抱えてます。
ここにきて霞ヶ浦ローカルだったゲキアサ人気がジワジワ全国レベルで浸透して来た感じ。
現在、レーシング仕様もテストしてますが、カーボンリップは感度&ピッチが更に1割り増し。
基盤より断然軽く、硬いので、キレは確実に基盤を上回る。
ただ、予想外の出来事が、カーボンリップはパクランク系の「激夜叉」に搭載すると、まさに「夜叉」アクションになる事が判明。
透明化が出来ないカーボンリップだけに、元々エビの形に似ている「激夜叉カーボン仕様」はなかなか魅力的。
タイト&ハイピッチなゲキアサシャッドに、パワー&ハイピッチな激夜叉だけに、激夜叉のカーボンリップ、ハイフロートエビ仕様なんかはかなり
面白いかも。
ショーでは発表しなかったけど、ちょっと色々企んでいます。
まあ、しかし、メガバスさんがT-30にトライする事を決意したが、現実「GEKIASASHAD」はかなり手強い相手だと思う。
MAX30cmダイブは設計的には可能なのだが、自分の見解ではミノーライクな「弱い」アクションになる事がほとんど。
ミノー系のアクションなら30cmダイバーは楽勝、逆にファットなクランク形状のウェイキングクランクでも30cmダイバーは楽勝。
しかし、圧倒的にハイピッチで程よい巻き抵抗感が有るな「シャッドならではのアクション」と水面直下維持は全くのベツモノだ。
それだけに伊東さんが「バイブレーションのようなアクションのシャッド」と言う言葉が非常に興味深い。
30cmしか潜らない、サスペンドであり、しかもMAX57mmmmサイズのバイブレーションが、IXI並みに逆風でブッ飛べば奇跡のルアーだ。
60mmサイズのサスペンドバイブレーションの致命的欠陥は軽すぎて全然飛ばないこと。
これは永遠の難題でもあるのだ。
一方、T-2ことFURYはT-Rからインスパイアされたセミクランクリップを採用し、こちらは狙いが自分にも明確に解った。
FURYはT-Rと並ぶ、しかし双極の唯一無二なシャッドになる可能性は高い。
さてさて、イマカツ長井も気になりマクリなIXI T-30、メガバス社の、そして伊東社長のお手並み拝見である。
FURYも楽しみだが、不可能と思えた30cmダイバーハイピッチシャッド、こちらの展開は開発技術面でも非常に楽しみである。
そしてGEKIASAゆずCUPの過去最高にビッグなサプライズも楽しみである。