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イマカツルアーデザイナー
長井健太公式ブログ

God Hand KENTAS Design Lab

バスロイドJr Taboo完成!!

こんにちはルアーデザイナーの長井です。

新年度を迎え慌ただしい毎日を過ごしていますが、外に目を向けると全国各地で桜花爛漫、ようやく過ごしやすい季節になり、春爆の情報が各地から入るようにもなってきました。冬の寒さが苦手な自分にとっては、これからの季節が楽しみと言いたいところですが、杉花粉にもうしばらく悩まされそうです。

 


[バスロイドJrDSF(左)とTaboo(右)]

 

 

さて、各地の店舗に並び始めたヤブロイドことバスロイドJrTabooは、イマカツプロスタッフである薮田プロがバスロイドJr DSFをチューニングしたことが事の始まりで、JBTOP50小野湖戦で3位に入賞を果たし、ガイドの本拠地である琵琶湖でブラッシュアップされた首振り特化型ビッグベイトなのです。

バスロイドJr DSFと同じ140㎜、1.7オンスという現代のビッグベイトの中では小型の部類に入りますが、その小ささ故に軽いトゥイッチによる僅かなラインテンションで軽快に首を左右へ振ります。

 


[首振りに特化したTabooですが、第二、第三関節がゴムのように弾性のある素材で半固定されている為、ただ巻きではバスロイドJrよりも力強い水押しを発生させます]

 

 

そして今回、フィッシュデバイス製FDガードを装着したことで、元々リップ角度が立ち気味で障害物回避性能の高いバスロイドJr DSFは、さらに障害物に対してのスナッグレス性能が向上しました。

バスロイドJr Tabooのリップ全長の約2倍の長さのワイヤー素材は、反発力が強くガード性能の高いステンレスバネ材を使用。適度な張りと硬さで魚に対してのフッキングを妨げることなく、前後のトレブルフックをガードします。

FDガードの装着により、リップのみによる障害物回避よりもはるかに優れ、ブッシュに臆することなく果敢にルアーを通す事が可能となりました。また、最初に障害物へ接触するのはワイヤーであり、水中のあらゆる状況を伝えるセンサーとしての役目も担っています。

 


[バスロイドJr Tabooのサイズ、重量に適した強すぎず弱すぎないワイヤー線径は0.8㎜を使用。ワイヤーはガードでもあり、センサーの役目も]

 

 

Taboo専用に設計されたリップ形状は、幾つものサンプルの中から狙ったレンジ、アクション、引き感等をテストして採用されたラウンドリップには、FDガードが脱着可能なスリットが入っています。このスリット方式により、釣り場の障害物の濃淡に合わせFDガードの脱着が素早く行えるようになっています。

 


[リップの素材にはポリカーボネイト厚み3㎜を使用、プラスドライバー1つで脱着が可能]

 

 

大きくカットされた第一関節部のフロントボディにより、ルアーが屈曲した側に約120°のジョイント部の開きができ、水流がフロントボディ側面へダイレクトに受けることで、ルアーアクションの惰性にブレーキが発生し移動距離を抑えた使用が可能となるのです。これによりプロダクティブゾーンに対しじっくり時間をかけて狙うことができるのでより多くのバイトチャンスを掴むことが出来ます。

 


[第一関節の可動域を広げたことでルアー側面への水掴みが増し、短い移動距離をしつこくアクションさせる事が出来るように(右側)]

 

 

また、第二、第三関節には、弾性の強いハードエラストマーを装着した半固定ジョイントになっているので、一体型のリアボディ-の物とは違い、僅かに屈曲し撓む特性により水流の掴みが増幅します。トゥイッチ等のアクション時にロッドティップに伝わる引き重り感に、より溜めを感じることが出来るので、水中にあるルアーの状況が手に取るようにわかるのです。

 


[弾性のあるエラストマーよって僅かに撓むジョイント構造になり、ソフトルアーにも似た生命感のあるアクションへ]

 

 

この春、Tabooを巻き倒してみてはいかがでしょうか

それでは皆さん良い釣りを