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K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 26752021/03/11

『ゴースト鮎伝説』

日本で生まれ今や世界的スタンダードカラーとなったゴースト鮎カラー。

元々はティムコの故 林圭一プロが、マッドペッパーマグナムの出来立てのプロトにアクション確認用に簡易的に塗った色でした。

そのアクションチェック用の簡易塗装のマッドペプロト数個を、試合前のミーティング時に何故かワタシに「今江くん、使ってよ!」と渡してくれたのも林圭一さん。

「テキトーに塗った色だからさ、勘弁してよね」って言われて、

「これってゴースト鮎ですね!」って自分が答えたのがこの色の名前の由来。

しかもその試合、クランカーの自分とフィリッパーの林さんがAOYを争う琵琶湖最終戦対決でした。

自分が1位、僅か数ポイント差の2位で追うのが林さん。

そしてその試合、自分は林さんから試合前の朝にもらったそのマッドペッパーマグナム「ゴースト鮎」一本でブッチギリ優勝。

AOYを決めました。

敢えて敵に塩を送った林さんは上杉謙信と絶賛され、この表彰台から「ゴースト鮎」伝説は始りました。

その後、マッドペゴースト鮎で何度琵琶湖で勝ったかは覚えてないくらい勝ちましたね。

何で今更ゴースト鮎の話しかって言いますと、その後、20年以上の年月が流れ、いろんなメーカーがゴースト鮎を絶対定番カラーにしてますが、「ゴースト鮎」はいつしか微妙な色ブレを繰り返し、当初の林さん手塗りのゴースト鮎とは全然違う色になってしまってます。

何故自分がゴースト鮎と呼んだか、そのわけは当時「マグナム・ラトルトラップ」にお化けのシールが貼ったスリガラスのようなカラーが登場し、そのシールにお化け文字で「GHOST」って書いてあったのになんとなく似てたから。

で、「ゴースト鮎」って言ったわけ。

正直、イマカツのゴースト鮎も時代と共に徐々にブレてました…

そこで、今、当時の林さんとの記憶を元に、あの時の林さん手塗り簡易塗装のゴースト鮎を忠実に再現したくて、薄れて消えかけた記憶を元に復元作業にチャレンジしてます。

「琵琶湖レジェンド」ってIKクランクのカラーが一番近いんだけど、アレは現代版的な高級感あり杉で、林さんのゴースト鮎はもっと「チープ」だったんだよね。

その“チープさ”ゆえの再現が逆に難し杉て納得できず、はや2ヶ月目…偶然のカラー再現てホンマ難しい。

エディーのテープ適当グルグル巻きの「フランケンのチープさ」こそが、今や逆にアートのようなもん。

やっぱ実際に唯一、本物を知るワシが筆をとらなあかんかな…。

ゴースト鮎の色は林さんが世に残した不世出の伝説カラーだしね。

しかし、バスフィッシング黎明期のチープさアメモン臭くて良いけど、メガバスさんのブラシ塗装技術はやっぱ凄い。

そして当時はマッドペッパーマグナムの独占レンジだった4mを、IXI-TXの大きさ(58mm)でクリアできるようになった日本の近代ルアー開発技術の進化は世界一じゃないかな。

ディープダイバー使いとしては実績戦績共に一家言持ってるけど、リップの大きさは潜らせるためだけじゃないんだよね。

シャロークランクと大きく異なる点は、ディープクランクは「喰わせるクランク」ってとこ。

「平均潜行深度-1m~1.3m」が実はディープダイバーを使いこなす最強レンジです。