IMAKATSU イマカツ

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K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 35712024/07/18

『トーナメントの神が選びし素材』

ホント、ほぼ断念してたとこからよくぞここまで来たもんだ。
これもコーヒーハンターハンターさんの執念が実現させた奇跡です。

ワシは数年前にギブしてたからな。

“違いの解る男”ですわ。
(若いやつには意味わからんわなこのセリフ…)

 

望遠写真を高画質で載せとくんで、拡大してみてください。
このアベンタRSも真っ青な、間違いなく羽根モノ世界最小世界最遅クロールアクション。

でいて、波紋は虫ルアーの比ではないわけで。

これがワシが先の霞戦でドツボにハマッってしまった理由。
今にも出そうで止めれなくなるんですわ…。

 

急減水、天気予報責任問題レベルの外れっぷりによる真逆のピーカン晴天にさえなってなければ、間違いなく800gサイズならイージーに揃ったと思ってます。

実際、前々日の公式練習最終日はこの試合、3日間、これ一本でいくつもりだった程なんで。
まさかの梅雨真っ盛りの中、2日連続天気予報大外れになるとは予想外でした。

 

この水を纏いながらも、前進を最小限に抑えつつ、元気に動き続ける高い浮力こそがコイツのキモ。

その最大の秘密は今回、色んな天然木をテストし探しついた日本の「杉」をボディーに採用した事。

桐より絶妙に比重が重いのがキモで、軽すぎると小さいが故に水を掴み損ねるわけです。
でも重すぎると今度は活き活きと動いてくれないわけで、プラスチックでは絶対不可能と断言します。
んでもって、RS譲りの金属サウンドをボディー内で増幅させる「硬さ」は桐以上。

小さいボディーに何本も長いヒートン打ち込むわけなんで、軽くても柔いバルサやアユーズで到底無理。
桐は強度、浮力はいけるんだけど、ボディーが軽くなり過ぎて投げると回りやすくなるし、水の掴みが軽すぎたわけです。

檜ではちょっと重く、ウッドルアーの定番木、ジェルトンでは重すぎて全然ダメでした。プラは論外。

 

そして、杉を選んで驚かされたのは、スーパーデッドスロー特化型を狙っていたのに、高速巻きでもついていく追従性まで得れた事。
これは驚きでしたね。
要は、杉の比重と、支点になるフック重量、左右への羽根のバランスが奇跡的にマッチした結果だと思います。

あと、違いの解る男、管釣り名人、人間バイブレーター、コーヒーハンターさんの執念ですね。

 

このベイビーアベンタRSは間違いなくアベンタRS同様、クローラーベイトの頂点に君臨する神クローラーになると思います。
スモールや、管釣りでもヤバい事になりそうな予感。
ただ量産化はまっだまだ先の話なんで、来年のお楽しみくらいに思っといてください。
天然木での量産はマヂでラパラ並に一個一個の製品テストが必要なんで。

ま、それだけにプラルアーでは絶対真似できない神の威力を纏うんですけどね。

 

流石は昔々、アメリカを席巻したシダーWOODこと、「杉」のクランク、「ポー(POE’S)」が採用した素材だけありますね。
やっぱ神様リッククランはスゴ杉☆ましたわ笑。

日本でも30年ほど前に大流行した事、知ってるかな?