株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『Ambassadeur LX992Z』
自分がピュアに解雇宣告された前々年、自分のABUの集大成としてリリースされたLS992RSのフルチューンモデル・LX992RS/Revive。
長年に亘りABUの歴史に名を刻んだ最後の今江シグネチャーモデル、LX992Zのスーパーベイトフィネスに特化した「RS」チューンモデルです。。
まだLX992RSが発売されて1年足らず、余りにも突然のクビ宣告だっため、Graviusとの契約時にコイツだけは特別に使わせてほしいと青木代表に頼んで使わせてもらってました。
JB/NBCも撤退したんで、ブランド名を塗り潰してね。
これは今年まで温存してた最後のほぼ新品の1台。
一生、ABUの神棚保管の予定でしたが、絶対に生き残らなければならなかった今年の後半戦で実戦投入しました。
もう今年まで生き残ってた4台のRSは、ローテーションで大切に使ってましたがもうボロボロのガタガタで、何度もREVIVEでメンテしてもらったけど、交換部品もなく今年で寿命かな…と思ってました。
LX992RSの強みは、どんな劣悪なコンディション化でも、総重量5g未満のリアルベイトフィネスで劇的にストレスが少ない事。
ボートとスポットの距離間の違いや向かい風の強弱、使い手のメンタルや疲れに左右されにくい安定感と圧倒的なバックラッシュ無し、糸浮き最小限性能がREVIVE今江専用チューンの神髄でした。
兎に角、自分は気が短いので、ルアーが目標より手前に意図せず刺さったり、着水後にスプールのラインが浮いてしまったりすると、イラっとして焦ったり、リズム崩してしまう事が多いので。
ミスるならルアー煽って着水させずに回収して、セカンドチャンスがあるよう、手前落ちしにくいセッティングをリアルベイトフィネスでは選択してます。
なんで、1g程度のダンベルエラストマーに1.8gクイックチェンジャーのような総重量5gもない神経を使うリアルベイトフィネスにはどうしてもLX992RSは外せませんでした。
Gravius/KTFは素晴らしいんですけど、超軽量級&荒れたコンディション、5g未満になると、どうしてもスプール径が「34㎜」ではキツい事が多いのです。
LX992RSはおそらくベイトフィネス最強の黄金径と言っても過言ではない「32㎜」を小径化で実現してるんで、この部分が激フィネスが必要な場合は超重要なわけです。
因みにワスプ55やジレンマのシャッドのベイトフィネスにはLX992RSよりGravius/KTF Finesseが絶対最強無双です。
これがKAHENブレーキの最強の特性で、構造をよく理解してる人には理由も解るはず。
因みに最終戦霞ケ浦の浚渫攻めドノーシャッド&ワスプ55はGravius/KTF Auroraです。
逆風でもドノーシャッド・ハイピッチをバックラッシュ一切恐れず振り切れる特性はKTF/Finesseの真骨頂。
34㎜の方が断然メリットあります。
今江的には34㎜と32㎜があれば、それ以上もそれ以下もほとんど必要ないようにすら思ってます。
ま、特殊な用途にのみ31㎜とか28㎜がはアリですが、相当特殊な使い方です。
…と言うても、もうとっくにABUはZENONになって、LX992Zはとっくの昔に廃盤になったのでパーツもないしジエンドだわな…と思ってたら…。
なんと…LX992Zが復活するそうです。
これには自分も超ビックリ、普通、生産中止になったらよほどの一括大量注文でもない限り、大メーカーが新製品を差し置いて再生産するなんてまずない事。
なんで?と思ったら、なんと海外で今更ながらのLX992Zが人気なんだだそうです。
まー確かに、、、REVIVEにも未だにLX992RSを売ってくれと言う要望が結構あるそうです。
日本のシグネチャーチューンドリールって、今更ながら海外からは要望が高いそうです。
最近全く海外行ってへんし、ピュアもクビなっとったのに謎ですわ。
因みに残念ながら日本国内での再販はありません。
海外からの受注生産で限定復刻だそうです。
なのでLX992RSが国内で手に入る事はありません。
海外でなら買えるかもですけど。
でも、、、、おかげでLX992Zのパーツやギアは手に入る事になったんで、瀕死のRS4台を復活させることは出来そう。
シグネチャーモデルってのは竿でもリールでも、ルアーでも、プロアングラーの歴史であり、誇りであり、魂の具現化なわけで、クビになったからってそう簡単には手放せないものなんですわ。














