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ロデオライド リバイバー  700MH-G TEN-FIVE

柔よく剛を制す。
RRR 700MH-G テンファイブ

三原直之が創るグラスコンポジットロッド。

「僕が最初に創ったRRRバトルクライは強くて張りがあるけれど、掛けたら曲がる竿というコンセプトでした。そのバトルクライをアベンタクローラーを使えるほど弱くしたい、というのがテンファイブ構想のスタートでした」と三原は語る。「しかし普通にM程度のカーボンブランクスを使い、アベンタの負荷だけで曲がる竿にしたら、単純に弱くなってしまう。であれば、MHアクションをキープしたまま素材力(グラスファイバー)で曲げてしまおう、というところで青木さん(ロッドビルダー青木哲)と意見が一致しました。ヘビーで曲がる竿では強くフッキングできない竿になってしまいますが、グラスコンポジット(グラスファイバーとカーボンファイバーの複合素材)でなるべく太いラインを合わせることによって、ステルススイマーなどを思い切りフッキングできる性能に到達しています」
三原推奨の適合ラインはPE4号直結と極太だ。
「PE4号直結はアベンタやバズベイト、チャター、ビッグバド、スラムドッグモンスターなどで使用します。太いPEを使うのはバックラッシュしても回復可能だから。3号以下なら食い込んで修復不可能になってしまいます。飛距離重視ならナイロンの20ポンドかフロロの16〜25ポンドぐらいまでは使えますよ」
ちなみにロッド名の『テンファイブ』は、ロッドのコンセプトを体現する格言「柔よく剛を制す」の『柔(10)』と『剛(5)』から名付けられている。

アベンタのバラシが減少する竿。

アベンタのバラシが減少する竿。

グラスファイバーは柔らかく粘りがあるが、カーボンよりは重くてダルい。それでも積極的にグラスを使うメリットはどこにあるのか。
「確実にバラシが減少するんです。グラスでファイトすると、バスの首振りがすごく少なくなる。ヘッドシェイクをあまりしなくなる。カーボンは曲がった分だけ反発しますが、グラスの反発力は弱い。バスからすれば引っ張っても抵抗が少ないから、尻尾だけパタパタ振るような、マダイのようなファイトになるんです。アベンタクローラーはファイト中に羽が開き水抵抗が大きくなり、その状態でヘッドシェイクされることが一番のバラシポイントでしたが、グラスロッドならそもそもヘッドシェイクをほとんどしなくなるのでバラシが確実に減少します」

ふわっと巻きたいからジグザグガイドシステム®採用。

ふわっと巻きたいからジグザグガイドシステム®採用。

テンファイブの特徴のひとつが、トップガイド下の3つのガイドにジグザグガイドシステム®を採用していることだ。
「ステルススイマーなどのスイムベイトやスイムジグを使うときって、ラインをピンピンに張って巻くわけじゃない。ラインをたるませてふわっと巻く。ジグザグガイドにするとラインがたるんでいても常にガイドにラインが触れているので感度が高い。しかしジグザグの数が多いと巻き抵抗、キャスト抵抗も増えるので、テストでちょうどいいバランスだったジグザグ3つを採用しています」

超小径トルザイトリングガイドで軽量性を確保。

超小径トルザイトリングガイドで軽量性を確保。

グラスカーボンコンポジットといえどもグラスロッドは重いため、超小口径チタンフレームトルザイトリングガイドの全採用で重量減を実現し、キレのある使い心地を確保している。また、よく曲がるグラスロッドで起こりやすいラインのブランクス擦れを防ぐため、超小口径ガイドを12個も配置するという贅沢な作りに。もちろんすべてチタンフレームトルザイトリングガイドを採用している。ちなみに写真はバットガイドT-RVTG6。

持ち軽さを発揮するストレートコルクグリップ。

持ち軽さを発揮するストレートコルクグリップ。

テンファイブは近年主流のセパレートグリップではなく、コンサバティブなストレートコルクグリップを装備している。その意図はロッド操作時の持ち重り感を減少させるため。グラスコンポジットはどうしても先重り感がでやすいので、手元重心に貢献するコルクのストレートグリップを積極採用している。グリップエンドが絞られているのは、キャスト時にエンドキャップに小指を掛けて力を込められるように、との三原のこだわりだ。


今江克隆も試合で使用する戦闘力の高さ。

今江克隆も試合で使用する戦闘力の高さ。

霞ヶ浦水系で開催されたJBトップ50シリーズ第3戦、今江克隆はRRRテンファイブをグラス・ストラテジーの一環として試合に組み込んでいた。ワスプ55,60などの超軽量級プラグにはテムジン・トルクマスターを、モグラモスチャターで遠距離からアシを攻めるパターンにはRRRテンファイブを使用。純グラスブランクスよりも伸びるロングキャスト力とアキュラシー、そしてジグザグガイドによる高感度センサーで一瞬の吸い込み無重力バイトを検知する戦略だった。

ロデオライド リバイバー 700MH-G TEN-FIVE

  • SPEC
  • Length : 7ft 00inch
  • Power : M-Heavy
  • Lure Weight : 10〜40g
  • Line : 10〜25lb、PE4号

ロデオライド リバイバー
700MH-G TEN-FIVE

2023年8月4日発売


専用ティップカバー

ロデオライドリバイバーシリーズには
専用ティップカバーが付属します。

ロデオライドリバイバーには出荷時に左のティップカバーが付属しています。長さは約90cm、2箇所の面ファスナーで留める方式ですので、5〜6本程度ならば付属のティップカバーだけでまとめることが可能です。

専用ティップカバー