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K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 37672025/06/21

『GRAVIUS×REVIVE=BLACK RAVEN/RS詳報②』

ようやく完成したグラビアスのリバイブフルチューンモデル。
その特徴を超簡潔に言うと、
①シャフト式スプールを採用=シャフト式ならではの剛性と滑らかさを活かしたまま回転/制御のバランス性能を段違いに向上
②シャフト式ながら軽い振り抜き幅でも気持ちよく立ち上がる。
③ルアー総重量5~14gを最も気持ちよくピッチングでもフルキャストでも使える。
④ライブベイトフィネス対応のクイックでショートなキャストモーション完全対応、瞬間的なフルキャスト、サイドキャスト、バックキャストでもバックラッシュがビビるほどに起こりにくい。

ってとこです。

①②はシャフトレスのKTFとは違ったシャフト式ならではのメリットを最大限生かしてるのが特徴。シャフト式なのに軽い振抜き感、軽い立ち上がり感を限りなくシャフトレスに近づけてるのも流石のREVIVE。
③④はGRAVIUS/KTFの「フィネス」と「ネオ」の間、KTFチューンでちょうど隙間になりながちなウェイトで、次世代ライブベイトフィネスや霞のカバー撃ちで一番使うウェイト(スキドや4gテキサス等)に狙いを絞った設計ってコンセプトです。

既に2年前から謎カラーのスプールを入れたGRAVIUSを試合などで目にした方も多かったと思いますが、それがREVIVEチューンモデルのプロトでした。
昨年、一昨年のバサクラで、スタビル5gブシドースイミングやリグラー2.7gネコ、スキドLTX(2.5~4gライトテキサス)の葦撃ちで使ってたのがこいつらです。

KTFフィネスはルアー総重量5g以下のいわゆる元祖ベイトフィネスには、プレートが回転の強さに応じてせり出すKAHENのノーブレーキフィーリングが抜群なんですが、ルアー総重量5g~14gの中量クラスになるとスプールの立ち上がりが速すぎて逆に狙いのスポットの手前に刺さる「前落ち」が起こるため、結構メカニカルの調整がシビアになります。
特に総重量が7g以上になるとシビアです。

なので今江的には5g以下をKTFフィネス、5~14gをREVIVE、14g以上はGRAVIUS/AURORA専用ノーマル中浅溝スプール、そしてめちゃ軽い巻きモノ(ワスプ55レベル)にKTF/FINESSE、重めの巻物にKTF/NEOって使い分けしてました。

ぶっちゃけ正直なところを告白すると、もはや元祖ベイトフィネスのジャンル(5g以下)はいまや完全に「スピニングPEパワーフィネス」にとって代られちゃいました。
これはもうオカッパリでもトーナメントでも誰もが実感してるところだと思います。

代わりに台頭してきたのが、霞ケ浦での「高比重系撃ちモノ」と新たにムーブメントになると確信してる「ライブベイトフィネス」。
これってどちらも最も使う重量が「総重量7~9g」なんですね。しかもライブではフルキャストや左右後ろへのクイックキャストも同設定でクイックに対応できる事も絶対。

そこでここをカバーするためにREVIVEにGRAVIUSをスプールチェンジだけでなく、根本的な部分からフルチューンしてもらうことにしたのがBLACK RAVEN/RSです。
敢えてスプール重量が重くなるシャフト式にした事にも大きな意味がありますが、それは長大すぎる解説になるんでまた今度。

AURORAから敢えてドシックな「フローズンブラック(マットブラックの今江的呼び名)」にしたのも、シンプルに必殺仕事人に戻るため。
道具としての性能を内容で語れる自信もあるからです。

金色のGRAVIUS暁も考えたんだけど、昔の名前で出ています…ではなく、ライブベイトフィネスもしかり、何か新しい事に挑戦したかったから。
昔は昔、今は今、やっぱ自分は昔話を自慢げに語る老害より、いつまでも「今がエエ」、今が一番楽しいと思って生きたいので。

また、フローズンブラックって、どんなロッドにも抜群にマッチする渋さが気に入ってます。

まだボディーのフローズンブラック以外はプロト段階ですが、ここからREVIVEが更に細部まで激シブに仕上げてくれる予定です。
REVIVE代表の武本チューナーは、ABUの公式社外チューナに認定され、LTZ930Pro/ik-combiから、LX992RSまで歴史に名を残す名機を世に出してきた、沢村さんに比肩する日本の2大名チューナーです。

今季からは正式にREVIVEサポートプロとして、また自分が試合で使うリールの全面チューンをして貰える事になりました。
福島健プロもREVIVEサポートされており、来季はなかなか衝撃的な新展開があると思います。

スプールカラーはLX時代の燃えるレッドスプールをグラビアスに継承させるか否か散々悩みましたけど、「フローズンブラック」に「ガンブルー」っていう、「クールに冷静に攻める」と言うすぐ熱くなりすぎな自分に対する戒めをカラーに込める事にしました。

燃えるレッドは次のお楽しみと言う事で。

最後に、このGRAVIUS BLACK RAVEN/RS、最終的に決まったのは驚くべき「ド」ノーマルのステンレスベアリングを採用した事。
注油のためカバーは外してオープンベアリングにはしてますが、セラベアでもWボールベアリングでもなく、なんとドノーマルのステンベアリングです。

しかもスプール重量はGRAVIUSノーマル中浅スプールとあまり変わりません。

コストダウンでは全くありません、これがあらゆるベアリングを試した中でベストオブベストだったから。
これを堂々と迷いなく実戦性能のために選ぶREVIVEには畏れ入りました。
納得の秘密はもちろん有りますけど。

てかドノーマルステンベアリングって、実は高額な高性能特殊ベアリング以上にめちゃくちゃ実は現在のバス事情にマッチしてんじゃないのって見直しまくりましたわ。
結局車と一緒で、どんなに速く走れても、止まれない車は意味梨番長洋梨100%ってことです。
何かと気持ちエエし(これ重要)。

過ぎたるは及ばざるがごとし、ベアリングの秘密、シャフト&ローテーターの秘密、オイル、磁界の秘密に関してはマヂでいずれ武本チューナーとリール対談をYouTubeでやりたいと思ってます。
めちゃめちゃオモロすぎて目から鱗が落ちる、実戦を知るからこそできる納得の話ばかりなんで。

いやホンマ、有料でライブ配信やりたいレベルですわ笑。