株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『秘密のギルラバ』
さて、先日のルアマガ取材のお題は「ギル型ルアー」。
昨年からワカサギブームですが、真夏のドピーカンはギル型ルアーの十八番です。
理由は、オバハンやレイダウンのシェードにギルが群れで大量に溜まって「浮く」のがこの季節。
特に1年魚の稚ギルや子ギルの群れ浮きは、ワカサギボールに匹敵するデカバスの格好のエサ。
垂れた竹の先端裏や、水面ギリに生い茂ったオバハン下の濃い影なんかには大量に稚ギルや子ギルの群れが浮いてるのを見る事ができる。
問題はほぼ99%のギル群れは完璧にシェードに激浮きなんで、バスもその付近に「激浮き」でいるから難しく感じます。
底釣ってたらホゲバスばかりになるのがオチ。
増してや猛暑で何処も減水傾向のため、デカいバスほど岸から離れて激浮きなのがこの時期の超難題。
で、本題。
今回のロケで気付いた事は、デカイバスが喰ってるギルのサイズが小さい事。
最初は4インチのフラゴビカーリーカットテールの3.5gライテキで、なんとか釣ってましたが、なんか少し外してる感じが。
そこで稚ギルのサイズと動きをよーーーく観察して、なんか似た動きとシルエットが出せないかと試行錯誤。
特によわーい動きのイメージがカットテールやアンクルテールでもちょっと違うなと…
で、色々湖上で動きを確認して辿りついたのが、この「ギルラバ」。
「アベラバにカーリーゴビー付けただけじゃん」と思った人は残念な人です。
これ、真面目にアベラバ&エリクロHFとは対極の存在となる「激ヤバリグ」です。
たぶん簡単には真似できないと思います。
動画で見たら一発ですが、自分で驚いてます。
「そんなところでナンデ喰うのっ!!??」って。
デカバスが完全に稚ギルと錯覚してました。
今回の取材の大ネタなんで当面秘密ですが、ホンマにやばいもん見つけたと思います。
とてつもなく釣れました。
今年一番の強烈さ。
何年釣りしてても思うことですが、その時その場でバスが喰ってるものの種類に合わせる事は絶対則。
そして、「サイズ」と「動き」も合わせられたとき、爆発的なハマリっぷりに毎度驚かされます。
ゲーリー山本氏から、日本で始めてカットテールを直接伝授してもらった時の「???」感が蘇ります。
なんで「ティーズワーム」のカーリーテールをハーフカットするだけがシークレットなの????と…。
おかげ様でTVマッチプレー選手権河口湖決勝で、水深12mの沖ブイド中層に浮いたバスを釣りまくって田辺さんに勝つことが出来ました。
前日、ゲーリーさんから伝授されたそのまんまのリグ、「カットテール」の1.8gライトテキサスのシークレットはホンモノでした。
歴史的名作、「ゲーリーカットテール4」が誕生する前の話です。
一見、ちょっとした差が、実は大きな差を生む事を学んだ日でしたね。
このアベラバの毛に隠れた部分にも秘密ありです。
OKAよ、たまには良いこと書くな。
そんでもって最後は、もっと浮いてる稚ギルのサイズに近いんじゃないの?と試してみたところ、怒涛のヘルター劇場へと繋がります。
4枚のクロームカラーのブレードが稚ギルのサイズにピッタリだったので。
本当はブラックギルカラーを使いたかったんだけど、持ってなくて、サンプルカラーのブラックレイブンを使いました。
これに透明のiマッチョ3.8インチをつけた感じが、水に入れると稚ギルの中に子ギルが一匹混じってるみたいに見えたんで。
攻め方のイメージは、まさに普天間基地の「オスプレイ釣法」。
ラストはめでたくゴンザリアーノなドラマ魚仕留めて取材は大成功。
真夏の浮きギルパターン、ハマると楽しすぎてヤバイですよ。