株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『アベンタRSR1月末デビュー!!』
さて、昨年のフイッシングショーで発表されたアベンタRSR。
フルサイズボディー、ビッグセットバックリアウィング、フラットボディー、
桐ウッドのRS同等、場合によっては以上のスーパーデッドハイピッチクロールを目指したフルサイズクローラーの終着点。
それを実現するために結局丸1年費やしました。
簡単ではなかったです、最強クローラー“桐ウッドRS”に並ぶのは…。
しかし、8月のこの一本で間違いなくRSに並んだ事、時にRSすら越えた事を確信しました。
インスタ動画でこの時の模様は公開してますが、宣伝じゃなく、本心からそう確信してる様子が動画から見て取れると思います。
宣伝じゃ、あの感動はエミーショーノミネート男優でもないとできんしね。
結局、試行錯誤の末、オリジナルアベンタのエアロボディがベストだったってオチはありましたけど…。
TOP50プロの多くが実際に試合投入し、幾度もTOPウエイトを出しているアベンタRS。
年末のバスマガジンでもスポンサー枠を超えて多くの選手が2020年のベストルアーに上げてました。
そのRSに対しRSRはデッドスロー勝負では完全に互角レベルに達してます。
近距離戦ではRSが気持ちスロー&ハイピッチだが、遠距離では逆にRSRが完全に上回ります。
なんせ桐のRSとフルサイズプラのRSRでは飛距離が全然違うのが一つのポイント。
7m以上はRSRが余裕で飛ぶし、何よりプラゆえの空力抵抗を軽減する複雑なボディー形状なので、驚異的な直進飛行性能を発揮します。
もう一つのメリットは、RSRはかなりの高速までクロールが破綻しません。
なんで、今江的にはピンスポット勝負のRS、遠距離、面での展開にRSRと使い分けてます。
特に遠距離でキャスト精度を必要とする場合は絶対にRSR。
琵琶湖なら文句ナシにRSR。
一見、オリジナルアベンタと同じボディに見えますが、実はかなり細部をアップデートしてます。
上がRSR、下が原稿アベンタのオリジナルフェイス。
眼も柄もかなり凶悪に変わってます。
上から見た感じ。
右がオリジナルボディー、左がRSR。
オリジナルボディーとラインはほぼ同じですが、リアにウィングをセットバックするに伴い、
内部構造とバランス、肉厚がかなり編ロウ調整されてます。
オリジナルボディーをハンドクラフトで改造したRSRを忠実に再現するのは実は至難の技で、
最終OKが出るまで何度も何度も作り直してます。
実は最終金型サンプルを作製した折、三原にも量産サンプル送ったんですが、なんかイマイチ反応…。
絶対に自信があっただけに、三原の反応になんか嫌な予感がして、最終金型をチェックしてみると…
なんと、OKプロトはストレートアイ(右)なのに、リアアイがオフセット(左)されてることが発覚、
自分はプロトしか持っていなかったので気付かなかったが、GOD長井が良かれとおもって最後の最後にチョイ改造してました。
これがもう、デッドスローの立ち上がりを著しく悪くしており、慌ててデッドスロー比較試験するとストレートアイの激勝、長いも眼から鱗状態。
三原がイマイチ反応だったわけですわ…
コレだけの僅かの差でも、デッドスローには致命的差を生んでしまうのがクローラーベイトの怖さです。
リアに「ペラ」や「フェザー」など、デッドスローを極めるなら言語道断。
センター軸を中心にした、デッドスローハイピッチロールの邪魔な抵抗にしかなりません。
…で、12月に慌てて金型修整し、なんとか新年生産に間に合いました。
三原のイマイチ反応が無かったら、気付かず量産ゴー出して新年早々、死んでましたね、ワシ。
そしてRSR化の最大のメリットが「透明化」してもスーパーデッドが素晴らしい事。
透明ABSはイマカツのカルピスボーン樹脂に比べ、比重がかなり重く、どうしてもデッドスローには不向きでした。
それがリアセットバックウィングの効果でほとんど差が無いほどに。
透明化のメリットに関してはまた後日、面白いカラーリングをお見せします。
羽根三枚だけに見るゴースト仕様とか、実態が消える仕様とか、色々今までにない事がRSRでは可能になってます。
まあ、普通はこんな1月にトッププラグ出すのは危険すぎるんだけど、それだけ自信があるのと、
同時にアベンタは早くも3月頭から浮いているプリメスのキラーベイトにもなるから。
あと、2月、3月、4月と新作の生産で工場ラインが稼動MAXになるんで、組み立てに慣れてて早めに生産できるRSRを前倒しにしました。
なんで、今回の出荷を逃すと、フル生産ではないので、数量も少ないので5月まで入手困難になる事が間違いないので、見つけたら絶対に手に入れ
といてくださいね。
2月頭には店頭に並ぶと思います。
羽根新色のガンメタリック・ビッグウィングはめちゃクールですよ。