株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『EG i-マッチョ2.8インチ完成』
今年の横浜フィッシングショーで初公開したマッチョの小型版。
実際には3インチなんですが、勘違いで2.8インチって書いたんでそのままです。
この時点でまあまあ合格点のアクションは出てたが、同時に更なる可能性を目指して改良を指示してました。
最終プロトは西日本釣り博デビュー、TOP50遠賀川開幕戦で結果出して市場5月末デビューって皮算用でしたが…。
2月からの中国コロナのおかげでダダ遅れ…
でもそれだけ実戦応力が高い自信ありでした。
ショーモデルからの改良ポイントは、全てのリブ形状の変更と、フィンを付けるか否化の可否判断。
その狙いは、ノーシンカー只巻きスイミング時の水推しと、完璧な直進性のためのフラつきを徹底制御する事。
まずリブの角度を、ワームがヘッドアップし難く、水を受けて水平姿勢を維持できるよう45°の傾斜ヘッド&リブに変更。
通常リブは90度が常識なのを、ボディー全部に水を上方向に流す45°の角度をもつリブを初採用。
これは思いのほか、姿勢制御と直進性に貢献したiマッチョ2.8で新たに発見した新構造である。
この時点で3月頭、遠賀川第一次練習で実戦投入。釣れるのは当たり前だったが、DS、i字はもちろん、
キャロでのi字スイミングが新技になりそうな予感がした…が。
ここから本格的なコロナ禍。
すべてストップ…。
実釣り後の最終オファーは垂直尾翼を持つテールに対し、
最後の決め手になる水平尾翼、即ち「鰭」をどうするか。
「ゴリマッチョ」と最初呼んでいたのは、より霞ヶ浦水護岸際でしょっちゅう見かける「浮きゴリ」をモチーフにしたデザインだったからだ。
よりゴリっぽいシルエットにするために2種類の鰭をテスト。
一つはゲンタボーで採用したピリピリピン鰭。
もう一つは溺愛のステルススイマーにに付いているスタビライザーフィン型鰭。
どちらがいいか?これはステルス型鰭優勢の予想に反し、i字姿勢制御効果は意外にも全くの互角だった。
だが、ゲンタボウ鰭のフォーリングでの「ピリピリフォール」の生命感は超絶魅力的だった。
ただ、ゲンタボウ鰭はサイズ的に細すぎて、激しく癖が付いてしまうとi字水平アクションに乱れが生じてしまう難題がある。
1本ずつブリスターケースにすれば可能だが、ゲンタボウに比べが遙かに細いので、パッケージングにどうしても無理が生じる。
最終結論的に、「癖が付きにくいステルス型鰭」が製品の性能安定性の面で最終決定となった。
この3枚の矢尻を変形させたステルス型水平尾翼鰭と逆垂直尾翼型テールが。
実はプラグの「i-Arrow」にもコンバートされ激的な水推しと直進性を実現させている核心である。
まさに柔のi-マッチョ、硬のi-Arrow、どちらも甲乙つけがたい最高の仕上がりになったと思う。
この角度から見ると、まさに「浮きゴリ」そっくり。
シルエットも完璧なゴリに仕上がった。
もちろん、ダウンショットでの「ピンッ」と跳ねるアクションはほとんどエビそのものに見える。
ここだけの話し、途中、イマカツで出したかったと真剣思ったのは内緒である。
僅か3インチ足らずで、この美しく力強い引き波を出せるのは45°リブ構造の賜物。
かなりの早巻きでも一切ブレないスイミング姿勢。
明日昼頃まで、インスタストーリーズでこのアクション動画が実際に見れるので、是非是非見てください。
マジで感動しますので。
三原の言葉を借りれば「i字のてっぺん取れる」ってヤツです。
動画はベリーMAXソルトですが、これのハイフロートモデル…激ヤバイです…。
やっぱ、イマカツで出そうかな…。