株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『PEベイトフィネス最高(2)』
今年の冬から極秘で最強戦力として最優先開発を続けてたPEベイトフィネスタックル。
ベイトにPEはタブーと言うイメージが過去の経験から強く、最初はひょんな事で知り合った東北のJBプロからヒントを貰い、ダメモトで始めた開発
だった。
彼のPEベイトフィネスは海が発祥で、ベイトフィネスを更に繊細に0.8号や0.6号PEで超軽量ルアーをベイトで遠投するというコンセプトだった。
要は今の「ベイトフィネス」を更に繊細に、飛距離や超軽量ルアーの操作性を上げる方向である。
されど0.8号とはいえPEなので強度は、ベイトフィネス定番の7ポンドを大きく上回るゆえPEベイトフィネスのメリットは大きい。
しかし、自分のPEベイトフィネスの発想はコレとは真逆だった。
すなわち、フルサイズのジグロッドでしか出来ない力技を、ベイトフィネスでできないかと言う事。
ラピッドガナーに20ポンドラインで、3gのスモラバをベイトフィネスならではの超精度でに着水音ゼロで決めて吊るすのが最初の狙い。
スピニングPE、PEパワーフィネスでは枝の隙間を通すようなキャスト精度とパワーでは、どうしてもベイトには劣ってしまう。
それをPEベイトフィネスでできないかと言う、更なる繊細化ではなく「ベイトフィネスの超強化」の発想である。
実はこの「強化PEベイトフィネス」のロッドとリールに関しては既に4月頭の取材時にはほぼカタチになっていた。
しかし、PEラインの選択にまだ確信がなく、スピニングPEパワーフィネスで最も信頼するモアザン12ブレイドの1号を取材で使っていた。
その選択は間違いだった。
この取材では同じモアザン12ブレイド1号を使ったPEパワーフィネスでロクマルを瞬殺しているのに、PEベイトフィネスでは55cm前後のバスにアッ
サリと切られてしまった。
強引なファイトが出来てしまう強靭なベイトロッド故に、PEの1号は楽勝50アップのとの真っ向力勝負ではアッサリと切れてしまったのだ。
原因は引っ張り強度ではなく、明らかに「硬いものとの接触による摩擦切れ」だった。
PEラインは、引っ張り強度は圧倒的に強いが、硬いものとの擦れには驚くほど脆い事がある。
PEベイトフィネスを完成するために最も重要な事、それはラインは引っ張り強力以上に、対磨耗性能こそが最優先能力になるのだ。
いくら4キロをリフトできるパワーロッド、表示的には10kgでも切れないPEラインでも、全てを決めるのは実戦での「対磨耗強度」に尽きる。
60アップと真っ向勝負が出来る事、50アップならゴボウ抜きできる事が、
自分が考えるPEベイトフィネスの最低条件である以上、PEは号柄で言えば1・5号以上がマストの結論になった。
このようなコンセプトの元、ありとあらゆるPEを買い漁っては対磨耗テストを繰り返したが、結果はルアーマガジンの記事どおりである。
ただ、それも実戦と机上の試験ではさらに違いが出てくる事も解った。
これはPEベイトフィネスのキカッケを与えてくれた東北のJBプロからのメールである。
自分の結論はまさに彼の回答と同じである。
「やっとスーパーファイヤーウルトラ8を入手しまして今日色々と試してきました。
結果、正直以前のファイアーラインのイメージがありましたので、かなりの驚きの使用感でした。
まずはライン自体がかなり細目で、1.2号でアーマードの0.8より細く見えるレベルでした。
一番驚いたのが、硬さと張り、比重からくるトラブルの圧倒的な無さでした。
もはや本当にトラブルフリーと言っても過言では無いくらいPEだとしたらあり得ないレベルでトラブルがありませんでした。
バックラッシュさせようと思い、普通のPEであれば必ず噛み込むスプール上でラインが浮くブレーキセッティングや、引っ掛けてティップでおつりがいくようなキャスト方法で試しても最後までバックラッシュせず、もはやベイトでPEを使うなら間違いなくベストバイなラインでした。
28パイのピーキーな味付けの仕様のリールに高反発のロッドの組み合わせで、あそこまでトラブルが無いのは正直初めてで驚きでした。
わざとスラックいれてもティップへの絡みも殆ど無く、正直ナイロン比重の硬めのフロロを使っているのと何も変わらない気もします。
ただ、音なりだけは中々のレベルでしたが…(笑)
ソルトでもPEは多用しますので、ベイトで扱うPEはこれからは全てウルトラ8に切り替えていこうと思っております。
非常に勉強になりました。
良い情報を教えて頂き、誠にありがとうございました。」
ここ暫く、県外テストは自粛中なので、会社近くの野池で数時間しかテストできないが、
今までほとんど釣れた記憶のない実績のない池にも拘らず、確実にPEベイトフィネスでバスを手に出来るようになった。
ミッキーミニ3gの吊るしはもちろん、野良ネズミマグナム、三原フィネスフロッグ改、 アベンタRS、
果ては開発中の革命的新ビッグベイトまで、PEベイトフィネスはルアーを選ばず驚愕の結果を出し続けている。
極端に短くする事、そしてM40Xの採用で驚異的なリフティング強度を実現したハングマン511(510)MXH。
そしてLX992Z、PEベイトフィネスが今一番、自分にとって楽しく新しい釣りなのである。
このPEベイトフィネスロッド一本と、同じコンセプトのパワーPEスピニング「ハングマン」だけで、あらゆる攻略が可能になった。