株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『アベンタRSフィネスとレゼルブ』
先日、「不遇の3迷作」ってインスタに載せたら予想通りと言うか、残念と言うか、「レゼルブだすんですね」とか「伊東さんのアレじゃないですか!」なんてコメントが入ってました。
今江的には根本的に違うイマカツオリジナルなんですけどね…。
何が違うって、クローラーベイトとして初の「ボディー最後方に設置」され、「前後のフックの間に羽根が位置」する「リアセットバック式ウィング」こそが、イマカツのクローラーベイトを代表する個性であり、独創性です。
この羽根位置は特許モンであって、デッドスローを極めたアベンタRSシリーズが高く評価された最大のオリジナル機構です。
なんで、ボディーがミノー型って点では似てるけど、特許的に言うと「達成したい狙い」も「動きの改善」も、レゼルブとアベンタRSフィネスは全くベツモノです。
伊東さんちのは、透明ソフトウィングにリアルプリントしてある点では確かに同じですけど。
今江的に、昔からクローラーの羽根は「死体(ボディー)を啄ばむ2匹のベイト(羽根)」のイメージって何度も言ってますんで、羽根に3DRしても伊東さんは「パクッた!!」なんて1mmも思わんでしょうけど。
でも、アベンタRS、RSRの最大の特徴であるリアセットバックウィングを同じクローラーベイトでやったら、それはパクリと言われても仕方ないと思います。
従来のクローラーベイトととの差別化コンセプトの核心なんで。
ちなみに、アベンタRSフィネスは以前ここで公開した「横ピクベイト」が最初のカタチでした。
アベンタRSの羽根の動きをだけをプラグ化できないかと。
で、2年近くテストしているうちに加藤さんが今年のオンラインショーで「ピクピク」を公開して、「やっぱ加藤さんも同じ事考えてんな」と思っ
たとここで書きました。
でも今江的にはこの「横ピク」は実釣テストでどうにもハドエラやレインボーシャッドに勝ち目無く、「発想を3匹のベイト」へと転換する事に。
それが「アベンタRSフィネス」の始まりでした。
もちろん狙いはリアル&フィネス化してもアベンタRS、RSRに並ぶ、究極の鈍足選手権1位を再現する事。
でも正直、リアル化は簡単だが、既にクローラー最小にして、クラス最低速能力は桐ウッド製のアベンタRSマイクロで5年前には完成していたわけで…。
実際、テストではこの桐ウッドのアベンタRSマイクロ、僅か全長4.5cmなのに痺れる波紋出してくれてめっちゃ釣れました。
ただ、釣っても釣ってもチビばっか…ホンマにひたすらチビがウザイほど激反応。
しかも悲しい事に檜原のスモールマウスですら、散々アベンタRSマイクロを投げた後に、アベンタRSを投げたらデカいのが出てしまう始末…。
ぶっちゃけ、リアル化したアベンタRSフィネスも、今年春からずっとテストしてましたが、フルサイズのRSRに勝ち目なしって結果でした。
なので、「不遇の3迷作」としてインスタネタにした訳です。
ところがこないだの池原で、思わぬ形で始めて結果が出ることに。
ホンマ、衝撃的でした。
「これで喰ったら製品化考えたるわ~~アホー」ってどうせ釣れんと馬鹿にした瞬間、事件勃発。
今までのクローラーベイトへの考え方が180度変わってしまう出来事でした。
逆に現在この使い方ができるクローラーベイトはこのアベンタRSフィネスしか存在しないと断言できるほど明確な違い。
予想外の副産物がコイツのリアセットバックウィングには備わってました。
ただ、決してマグレではないと思うけど、まだ「確信」までは行ってないので、不遇の迷作から脱せられるかはこれからのテスト次第。
遂に本気スイッチ入りました。
因みにこのアベンタRSフィネス、レゼルブや伊東さんちのソフトウィングではなく、防弾にも使われる高強度硬質透明ウィング採用してますので。
そんでもって、見ての通り、S字カーブみたいな独特のボディーラインです。