株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『オーロラの深いい話…』
懐かしのABU REVOオーロラ、、、男前の方の青木もABU辞めちゃったね…
なんか最近、トーナメンターがDAIWA一色になってしまってる感じが残念。
ワシは弱小をメジャーにすることにバスプロとしての生きがい感じる人なんで特にね。
で、話は変わってこの元祖ABUオーロラ、元はスウェーデンのABU本社に招かれたとき、ABUの職人が遊びで試作したパーミングカップをたまたま自分が見つけて、北欧のオーロラみたいだねって気に入って、その場で自分専用のカラーにして欲しいって言ったらホンマに自分のシグネチャーにしてくれたのが始まり。
ABU本社の職人たちはみな釣り人で、釣り人の心を大切にしてくれるアツい人たちでしたわ。
どこかの会社とは大違い。
ただこのオーロラを発現させるイオンプレーティング技術、何気にとても難しく、発色が運次第なところもあって量産性は良くありません。
仕上がりのカラーは同じものが2個とないのがオーロラの売りでもありますが、希望の色が狙って出せないのが最大の難点。
とにかく「紫」が強く出てしまう傾向が強く、自分の希望はオーロラならではの「青緑」の輝きが出したかったわけです。
なんで、初代ABUオーロラも2代目ABUオーロラも、ほとんどの製品が紫(パープル)基調のオーロラでした。
今だから言えるけど、自分が使ってたオーロラは、より青緑(エメラルド)が発色しているものを入荷した製品の中から選んでました。
それでも紫勝ちで、青緑(エメラルド)が完璧に出た激レアな機体は、今も使わずに神棚に2個飾ってます。
それほどエメラルド基調のABUオーロラは幻並みに貴重なわけです。
そんな経緯もあって、年寄りの方の青木からグラビアスオーロラの提案を受けた時、自分がかなりムチャ振りしたのがオーロラの発色に関してでした。
「可能な限り青緑(エメラルド)発色を狙ってくれ」と。 それが条件だと。
正直、技術的に無理だと自分はABUの経験的に知ってたんで、その事を知らない青木は安請け合いして後で困る事になるんですけど。
しかし、何も知らない青木にムチャ振りはしてみるもんで、必死こいてエメラルド基調を発色させてきたときには正直驚きました。
オーロラとしてはまさにこの3代目グラビアスオーロラの発色は完璧でした。
青紫のエメラルド基調にパープルの差し色がバランスよく入った発色は、3代目にして完璧なオーロラを表現できたと思います。
そんな中でも開発者特権でよりエメラルド基調の強いグラビアスを自分は選んでますけど。
KTFのブルースプールとのマッチングが滅茶苦茶美しく、エメラルドの輝きになんか癒されます。
KTFのブルースプールは青が緑の中により効いて、トーナメントチックなクールな感じになりますが、2月末に登場するグラビアス/MC Squaredの方のシャフト式専用ミドルスプールの方は、逆にエメラルドの中にTHIN RED LINEがバエまくってHOTな感じ。
大自然の癒しを感じさせるようなエメラルドグリーンのオーロラの中に、レッドホットの差し色が見事に調和してます。
まさにこちらはクールなKTFとは真逆の、内に秘めた燃える闘魂をイメージさせます。
パープル基調ではなく、エメラルド基調のオーロラを実現させた青木の努力には感心します。
出来ないと最初から思ってたらまず実現は出来なかったでしょうね。
でもね、こうなるとABU時代はエメラルド基調のオーロラが激レア貴重品でしたが、グラビアスでは逆にパープル基調のオーロラが激レア貴重品になるって事で…。
実はワシも3個程度、完全パープル基調のグラビアスを所有してます。今やこちらが神棚行きです。
何れにせよ、オーロラカラーはその発色の特性上、2個として全く同じ発色がない事も特徴なので、「幻の紫グラビアス」と出会えた方は大事にしてあげてください。