株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『アンクルゴビー3ハイフロート』
イマカツのロングセラー定番ワーム、アンクルゴビー3インチ。
スモラバのトレラーとしてはピカイチの戦績&実績。
近年はサウスプロの「琵琶湖ゴビキャロ」で地味にJimmyに人気です。
エリートクローHFがビビルほど激釣れだったんで、そのアンゴビ3インチにも、ハイフロートモデルを試作。
GPカラーでは、見た目でHFかベリーソルトかほぼ見分けがつかない位。
マッチョ・ハイフロートで開発した姿勢制御が目的の「不自然に浮きすぎないセミフロート素材」です。
フックをつけると超スローシンキングに調整してます。
アベラバ2.7gに装着した場合、着底姿勢はハイフロート(上)が45°程度の斜め立ち。
オリジナルのアンゴビ(下)はベリーソルトなんで、ほぼベッタリ寝てしまいます。
しかし、ハイフロートにメリットとして、2,7gのアベラバに装着すると、2.3gのアベラバとフォール速度がほぼ同じになります。
質量はオリジナルとほぼ変わらないので、操作性、使用感を変えずに「スローフォール化」できるメリットがあります。
特に1.8gや0.9gのアベラバで、ハンハンスイミングで使う時にはレンジキープにかなり差が出ます。
自分的には2・3gに装着し、1.8g感覚でフワフワさせたい時に使う予定。
吊るしてみると、先端に浮力のあるエリートクローのように水平浮きにはなりませんが、
水面に対して約45度~40度の浮き姿勢。
案外、オリジナルのアンクルゴビーと差がないように思えますが…
実はアンゴビのリングリブに秘密が。
アンゴビのリングリブは、着水時にかなり多くの気泡をリブの隙間に抱いてます。
それがシェイク等で次第に離れていくまで、結構な浮力になってハイフロートと姿勢が余り変わらないわけです。
実際は軽く揺すってもなかなか離れないほど気泡はくっついてます。
この気泡の離れていく姿は、昔からアメリカでは結構な集魚効果があるとされ「ブレッシング(呼吸)」と言われたりしてました。
アンゴビシリーズが釣れる理由の一つでもあります。
「吊るし」に限定するならば、ハサミに浮力主体があるエリートクローHFの姿勢は究極です。
アベラバであろうが、ミッキーミニホリゾンタルジグであろうが、ジグに関係なく見事に水平姿勢、もしくはおっ立たせます。
おっ立ち具合はネッドおじさんもビックリもんですw。
2年ほど前、アメリカで「ネッドリグ」って流行ってましたが、日本じゃ既に当たり前田のクラッカーでしたね。
しかしながら、今もおっ立ちは「ステイホーム」ならぬ、「ステイ放置」では最強姿勢ではあります。
おっ立ちエリクロHFに対し、アンゴビはよりナチュラルな高浮力設定。
特にキャロやDSで活躍します。
フックをつけても無限に中層に逆立ちで浮いているワームは結構バスは見切ります。
重要なのは暫く浮いていて、そこからジワジワスローフォールしてくれる事。
いつの時代もフォールは大事です。
そこでアンゴビならではの深いリブに抱きついた気泡がいい仕事してくれます。
抱きついている間はまさにキャロやDSでもハイフロート。
暫く浮いていて、気泡が離れてくると超スローシンキングでフォール。
ボトムに着くと45°でステイホーチできます。
ベリーソルトのアンゴビも気泡抱いている間は頑張りますが、気泡が離れて少なくなるとステイホーチではコテッとオネンネしてしまいます。
因みに激浮きアンゴビは製作超簡単なんですが、浮きすぎはイマイチ反応悪いです。
マッチョで散々試したんで間違いないと思います。
まあ残念な事はハイフロートでは透明系が出来ない事と、いい発色が出せるカラーが限定される事。
それでもGPはナイスなバークレーパワーバルキーホッグ3’の懐かしの今江カラー、エコ認定以前のジャパングリパンが出せたと思います。
あとやっぱミミズ色は間違いなく釣れ釣れですわ。
ま、この2色にあとはウナジュウ溺愛カラーのGPパールブルーベリーがあれば事足りるかな。
浮かせるためではなく、姿勢制御を目的としたハイフロートと言う名のセミフロート、
エリクロ&アンゴビはあって損のない素材だと思います。