株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『TOP50最終戦公式練習終了』
公式練習最終日は果たしてリミットメイク出来るかのチャレンジ。
朝一に最大人気のフラットで船団に参戦。
ポンポンと2匹釣れるものの、180g〜250gの激チビキーパー。
しかしこれが今の弥栄湖アベレージ。超一級場所朝一しか、このサイズすらめちゃくちゃ難しいのが現状。
ひたすらキーパー場を探した最終日、このクラスでもナイスキーパーという厳しさに。
しかもこの時期弥栄湖特有の水深15mもの深海魚。
活かしてウェイインするには高度なテクニックと事後処置が必要。
終了間際になんとかリミットメイク。しかし、おおかたの予想通り5尾で1300g程度。
それでも1300g×2日間でも予選通過は間違い無しと思う。
七色戦のような読み違えは今回はまずない。
しかし、練習後半、ある釣り方を見つけてから毎日1本の2キロクラスを仕留める事に成功している。
弥栄マグナムのキールアーがスーパースロースイムベイトなのは多くのTOP50プロも気づいており、レイジースイマーが大人気。
今回はレイジースイマーがとても大きな「鍵」を握っていると思うが、使い方がそう単純ではないのがTOP50戦である。
とにかく今の弥栄湖は、2キロ平均のマグナムか、200g平均のマイクロの両極端で、中間サイズが全くと言っていいほど釣れない状況。
しかも2週間に及ぶTOP50の練習プレッシャーで200gのマイクロキーパーすらもリミットメイクどころか2本釣るのも厳しいと思う。
マグナムに至っては、それだけ全時間使って狙っても3日間で1本釣れたらラッキーな難易度。
キーパー狙いでは間違っても釣れない異世界のサカナである。
今回の最終戦には選手の色々な思惑が絡む。
AOY争いをするトップ集団はリミットメイクするだけでは絶対に手は届かない。
来季残留権36位ライン前後の選手はTOP50に残留するために何がなんでもリミットメイクを優先するだろう。(今年はコロナのため昨年の入れ替えが無く60名のため、残留資格は上位60%以内の年間36位以内)
今年からスポンサー推薦枠も通常シード枠も廃止(永久シードのみ)になったため、残留権争いは例年と比べものにならないほど、熾烈だ。
その結果、まずリミットメイク優先の選手が増えると予想されることが予選通過ラインを逆に押し上げる可能性が高い。
自分の予想では予選は1日1300g×2日間で確実に通過と予想する。
予選2日間は順位ポイント重量合算制のため、1本でも2キロオーバーを釣れれば1日ノーフィッシュでも予選通過、3日間で2キロフィッシュ2本以上を釣れば間違いなく上位入賞だ。
だが、初日ノーフィッシュになった場合の2日目の戦略決断が上位陣、残留位陣、共に極めて難しい試合になる。今試合は初日戦略が非常に大きな意味を持つだろう。
今年、自分はここ数年の荒っぽいスタイルを抑えて確実に上位ランキングに残るため我慢の戦い方をして来た。
今回、リミットメイクだけに全時間、全力を尽くせば順位を下げてもシングルランキング入りの確率は極めて高い。
だが、それはAOY争いを試合前に完全に白旗、諦めた事と同じだ。
とても、とても危険な賭けだが、この最終戦だけは優勝を、最低でも表彰台を狙った自分本来の釣りで勝負したいと思う。
結局、自ら可能性を捨ててランキング5位以内に残ったとしても、自分にとってAOYもベスト5も優勝、表彰台無くして価値はないとずっと昔から言い続けてきた。
七色戦のような後悔だけはしたくないので、ファンの皆様には申し訳ないが、自分勝手ながら自分の信じた釣りを全力で最終戦にぶつけたいと思います。