株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『野良ネズミ研究会』
さて、今年の春は良い勉強させてもらいました。
ティムコの野良ネズミ。
今年の衝撃度ランキングはワカサギマジックスプーンに続く2位かな。
今江的にこの手のルアーは当時は先進技術だった中空蛙ワームフィネスフロッグが一つの回答でした。
しかし、近年の樹脂業界でのエラストマー素材の進化は眼を見張るものがあり、
その恩恵を活かしきったのがこの野良ネズミでした。
余りメディア露出はしてませんが、その釣れっぷりは溜息ものでした。
一昨年6月、三原がTOP50遠賀川戦でフィネスフロッグを使い3位入賞したことから、その後すぐにフィネスフロッグのエラストマー化はテスト開始。
これはなかなかのもんでしたが、どうにも野良ネズミを越えれるもんではありませんでした。
これが最強!と思えないと、試合では使えないんでね…。
その後、延々と1年間、いろいろ作ってみましたが、
やりこめばやりこむほどに野良ネズミになっていくという…。
ほぼ同程度の戦力にはなっても、所詮は2番煎じの「似たようなもん」。
リスペクトしている以上、超えないかぎり、製品化はできないわけで。
…でもこうやって久々に野良ネズミに触れたって事は…そういう事。
遂に見つけた、「かも」しれないって事。
野良ネズミ唯一の弱点と感じていた部分を、完全に克服する方法。
ちなみにコチラは、記憶力の素晴らしい人は覚えてるかもしれないけど、
イマカツ初のフロッグ「ジライヤ」を作るうえで試作したNGサンプルのネズミ君。
コイツがヒントになったわけじゃないけど、この造詣のデータは今回利用できるなと引っ張り出してきました。
まあこの野良ネズミを越える事は相当難関だけど、
実現できれば超える自信はある。
おそらく野良ネズミマニアの人なら必ず感じているあの不満を完全に解消できるから。
製品化には最低でも今から半年以上の時間が必要ですが、今年の試合にテスト投入できるよう試作は急ぎます。
2年間ずっと考え続けて、やっと閃きましたわ。
だからルアー作りって楽しいですね。
まずは特許、意匠申請を急ぎます。
ワクワクしてきた。