株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『懐かしの名作クランク』
自宅の一軍ルアー棚にずっと保管されてたこのルアー。
もう知らない人も多いかも。
今は無きバイパーデザインのガンダム君(名前はテキトー)。
この独創性は今見ても新鮮、かつ唯一無二。
動きも狙いも、コンセプトが明確で、このルアーがあるキッカケになる。
今から16~7年ほど前、バイパーデザインが倒産し、その時、吉田秀雄の紹介で出会ったのが長井だった。
このガンダム君のぶっ飛んだデザイン力と、ハイドロダイナミクスな造詣こそが長井をイマカツに迎え入れようと決めたキッカケだった。
当時はまだ無名の若者ルアービルダーだったが、このガンダム君を見るたびに、当時、彼の中の光るものを感じたことを思い出す。
今やイマカツの大黒柱であり、自分が「日本4大ルアービルダー」として認めるゴッドハンドの一人になった。
元々、バルサ50で知られるスポーツザウルス(バイパーデザインの親会社)でルアービルドを学んだ長井、
元TOP屋だけに、水面系ルアーの造詣は特に独創的なものがある。
以来、ルアーを開発する際には、内部構造やアクションに関しては徹底的に2人で突き詰めていくが、外観に関しては基本的にイメージだけ伝え、後は長井の独創性に任せる事がほとんどである。
因みにアベンタクローラーは、「ランボルギーニ・アヴェンタドール」のイメージでと伝えた。
そして、究極を極めたアベンタクローラーRSRには無敵無双の「バッドモービル」のイメージでと伝えた。
クリストファーノーランのバットマンに出てくる「バットモービル」が、アベンタを完全に越えた自分のRSRイメージだったからだ。
そのイメージを長井のセンスで具現化したのが「アベンタクローラーRSR」のデザインである。
無論、意味の無い、見た目重視のデザインがアクションを殺してしまう事は多々ある事で、
そこは自分も長井も重々理解している。
バットモービルのイメージを持ちつつ、更にRSRの機能性を高めるエアロ&ハイドロダイナミクス効果、
その結果、辿りつくのが本当のルアーデザインなのである。