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K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 32102023/02/10

『魔法のクランク・JP-S4』

今江的に過去一番大切に今も保管している数個のフラットシャッドベイト社のシャロークランク“JP-S4”のプロトタイプ。

最初はバグリーバルサB1のパチモンかと思ったが、何故だか知らんがとにかく釣れるシャロークランクだった。

事の始まりはワールドシリーズ亀山ダムの練習で投げたらメチャ釣れて、早明浦の取材の折に投げたらドン深水深無視でイレグイに。

挙句の果てにはまさかのダブルヒットまで。
魔法のクランクと呼ばれた経緯は、この動画見れば理解できるかも。

この魔法のJP-S4は、某氏からアメリカで話題になってるとお土産で貰った手作りの試作品でした。
このJP-S4との出会いは、学生時代に初めて行った七色ダムで何にも釣れずに途方に暮れてて、ゴムボートからバルサB1投げたら意味不明に超沖で初七色バスが釣れて以来の衝撃的出会いでした。
立ち木に浮いてたんだろうね。

バグリーバルサB1は、何故か生産ロット毎に微妙にアイの位置、テールの形から動きまで毎回違ってて、何がいいのか悪いのか、ログと並ぶワシでさえ今でもよく解らん伝説のプラグです。
でもラリーニクソンに直接聞いたら、ラリーは「B1」が一番好きなシャロークランクだと断言してましたね。
リックは更に小さいハニーB1でクラシック勝ってるし、大森君がクラシック勝ったのも確か一回り大きいバルサB2だったはず。

ラリー溺愛のログの秘密は、同船したTV番組や昔のブログで公開してるので、またの機会に。

一方、JPーS1の「JP」はジャパンかよって思う程、日本のフィールドのバスにマッチしてたように思うね。
カバークランクとして知られるB1より、少し細身なキラーB1に似てて、当て逃げ系と言うよりは中層喰い上げ系のような。
あと、当時珍しかった基盤リップなんで、シャロクラなのにシャッドっぽいピッチの速さと明滅の良さを持ってたのがツボにハマったのかもね。

当時の記事を読み直したい方はコチラです。
https://www2.imakatsu.co.jp/_blog/imae_katsutaka/?id=130

そういや昨年、釣りビジョンで対談したイヨケンもJPーS4がシークレットクランクなんです!って意気投合したのは驚いたね。

因みにフラットシャッドベイツ社と言えば、こちらのほうが断然有名だね。
「SONYーB」、、、一時期めっちゃ使い込みましたねコイツは。

当時衝撃的だった「基盤リップ」ブームを起こした中心的存在だったフラットサイドクランクです。
今江的にはソニーBより、「リトルPT」の方が好きだったんだけど、薄すぎて死ぬほど飛ばねーんだわ。

GEKIASA FLATは結構ソニーBやリトルPTから影響受けてて、究極に飛ぶ完璧なリトルPTって感じですな。
その伏線あってのJP-S4だったわけで。

まあ結局、どんな伝説のアメクラを使っても、今の日本のフィールドで「神」のように釣れる事はありません。
日本とアメリカじゃ、状況も環境もバスの性格も全然違うから当たり前だのクラッカー。
ウンチク語るにはいいけどね。

でも伝説のアメクラには良くも悪くも現代に繋がる大きなヒントやインスパイアしたい独創性が隠されてたりします。
JP-S4にも、トラブルシューターにも、もう一手、踏み込んでやれば想定外の結果に繋がる可能性のある原石と言えるかもしれません。

いまさら何でJP-S4なの?って思うかもしれませんが、1:8のギアで超絶全開爆速で巻いても直線破綻しない究極の爆速シャロクラ、それも水面壁裏を利用できる水深50㎝以内を高速キープできるとしたら、やっぱ挑んでみたいと思うのは当たり前だのクラッカー。

JP-S1はコーティング厚くて意外にも浮力殺して飛距離出してるから、1.2mは潜ってしまうからね。
カバーもボトムも、水面さえも当たり前に攻め切られ、最後に残された未開の地こそが水面壁裏爆速シャッディング&爆速クランキング。

今から着手して、2023年のバサーオールスターくらいに本格実戦投入出来たらって考えただけでワクワクするな。