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K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 27122020/05/24

『最初のルアーの作り方』

昨年からサンプルルアー試作精度&スピードアップに取り入れたハンドモ-ルディング。

簡単に言えば、ルアーのカタチのイメージと大きさを紙粘土でまず手作りで作ってしまう方法。

それをスキャンし、データ化する事で、試作プロトルアーの初期精度が劇的に向上し始めている。

3Dキャドなんてワシには到底無理だけど、アナログな指先の器用さはギフトかも。

原点は大学生時代に生活支えてたハンドメイド技術。

おかげでルアー工場をゼロから作れたわけで。

たとえばこのフィネスフロッグ三原チューン。

そのまんまだと浮力も少なく、形状的にドックウォークもイマイチ。

そこでちょいちょいと自分のイメージをハンドモールディングで実際のカタチに。

現状ではエラストマー化しても溺れ気味?なんで、

全体の浮力アップと前後の浮力バランスバランスを指先でイメージどおりに表現。

ここまで作るのに慣れれば約15分。

よくアイデアを絵に書いて「こんなん」…ってリクエストしてくるプロ(南)もいますが、

大概はイメージ通りにプロとが上がってくる事は稀、イメージ通りの「カタチ」になるまでですら、無駄な時間が長すぎる結果に。

カタチから動きも予測できるようになるには10年は経験が必要です。

ま、サウスブレードは扁平な「板」なんで瓢箪から駒でましたが…。

で、慣れてしまえば、5分で子供のオモチャも作れてしまいます。

余った粘土がもったいないのでハツカネズミ作ってみました。

このハンドモールディングにおススメなのがクラフテリオの「Kクレイ」。

この粘土は安全な上、サラサラしてて全然ベタつかないし、めっちゃ伸びるし、なにより乾燥後の収縮がほとんどないのが良い。

精密に作っても、乾燥させると激縮んで「オーマイガッ!!!」って、残念杉ル☆惨事になるので。

焼くタイプの粘土は収縮が酷くNGです。

まあでも指先とパテワークが繊細&器用でない人には向きませんけど。

まあ、当然ですが写真で明かしてる試作は10分で作った「ボツ」ものですので。

完璧にモールディングした「カタチ」はもちろん社外秘です。

ハードルアーでもソフトベイトでも、この最初にイメージを実際のカタチにする事で、最近は3Dスキャナーも、3Dプリンターもあるし、金型データ化まで実に無駄が省けます。

だから自分のイメージ通りのルアーに仕上がるのが早い。

「絵」から作ると無理矢理動かそうとしてしまいがちだが、動きを予測して「カタチ」を作れば動きを出すのにも無理がない。

ステイホーム期間のおかげで今年は色々と面白いプロトルアーが出来ましたわ。

「バス釣り」も面白いけど、そこに「ルアー作り」を加えるとバスフィッシングはもっと面白いですよ。