株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『LNC/R更新とACSグリップ』
さて本日は恒例のルアーニュースクラブR更新日。
今回はルアーニュースとしては初の「PEベイトフィネス入門講座その①」。
なんせ、こんだけ雑誌やブログで解説しても、まだ「PEBF」と「ベイトフィネス」を混同しているアングラーがビックリするほど多いと言う事実。
ベイトフィネスタックルで、フロロ7lbをPEに置き換えるだけの安直なコンセプトなら、
沢村さんとベイトフィネスに熱中してた10年前に散々試して「意味無し番長」って結論に達してます。
そこんとこ、明確にしておいて欲しいので、その決定的な違いをよく読んで理解してください。
https://www.lurenewsr.com/110758/
でも、PEBFの狙いを理解し始めてる人の中には、「???」って疑問に気付いている人もいるかもしれません。
それは「グリップ」。
そう、現在はほぼ「ECS」で統一されているインスピラーレにあって、PEBFプロトロッドには凸凹指溝?付きの「ACS」が組まれている事実。
今江さん、「ACS」は痛いし、指の位置が矯正されるから嫌だって言ってたのに…って思う竿マニアな方もいるかも。
確かにACSは指のフィッティングが「谷」のへこみで矯正されるので、ピッタリ嵌る人には非常に高いグリッピング力を得られるます。
しかし、軽く握った操作状態からとっさに強いフッキング動作に入ると、指が瞬時に上手く「谷凹」に収まらないと、
逆に「山凸」の部分で滑って竿を落としてしまうトラブルも多発するので苦手でした。
これは実は「小指」がポイントでした(擬似餌屋博士談)。
一番グリップに掛かる小指って実はメチャクチャグリッピングでは大切なんですよね。
小指がしっかりコルク部分をホールドできるか否かで、強力なグリッピング力が劇的に変化します。
なんせ、最も標準的な2フィンガーでは、何気にコルク部分に掛かる指は小指一本。
あとは全てツルツルの樹脂部分、それでとっさに「山」部分を握ってしまったら滑って落としてしまうわけで。
この小指部分がしっかりコルクをホールドするために、PEBFロッドにはコルク部分にも「谷凹」を設けました。
この小指の引っ掛かり感はもうほんと、劇的にグリッピング力を向上させます。
しかも、谷が一つ増えることで、2フィンガーでも、3フィンガーでも、瞬時に谷にフィットする自由度も上がり、アワセで竿を落としかける事は皆
無に。
PEBFロッドは6フィート未満でありながら3kgリフトや、カバー内で4/0フックまで貫通させる軽量でも強靭な釣り。
なので、片手でのグリッピング力は絶対に必要。
なので「ACS改」グリップを採用しているワケです。
最終的には青木博士のアイデアで、段差部分の強度とホールド感を更に良くする為、
スロープ状のリングを装着する予定。
これで苦手だった「ASC」が、片手でのグリッピングにおいては「PEBFコンセプト」に最強なパワーグリップになりました。
PEは伸びが無いんで、デカバスだと衝撃もダイレクトですので。
因みに「ECS」でもこの「小指掛かり」チューンは極めて有効です。
擬似餌屋アオキングに依頼すれば、多分、指に合わせて秒殺でチューンしてくれますよ。
特注リング装着は費用と時間掛かりますけど。