株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『RRR/ベントリスト』
昨日、擬似餌屋に届いたベントリスト73MHの製品版サンプル。
琵琶湖ガイドの小南プロのたっての依頼で、ドクター青木が小南のワガママを余すとこなくハンドメイドで具現化した竿。
琵琶湖にまだ行かない自分としては、一度小南がどんな琵琶湖専用竿を作るのか見てみたかったというのが本音のところ。
イマカツ代表として、やっぱ最終製品は自ら検証する必要があるので、速攻疑似餌屋まで。
開けてビックリ、実は沖縄GTロッドでしたーー!ってなったらブチキレだしな。
で、早速、試投してきました。
ちょっと予想外だったのは、小南って意外に繊細なのね。
荒っぽそうに見えて、かなり丁寧な操作を意識した7フィート3インチのロングロッド。
本人はハイテーパー、スローアクションって言ってたそうですが、今江的にはミドルテーパーの3.5:6.5、レギュラーファーストアクションが第一印象。
最初はスーパースタリオンに近いかと思ったけど、実際投げると「グランドコブラRS」が一番近いかも。
とにかく、巻物と言うより、「泳がせ物」を丁寧に、感じながら操作する「操作系ロングロッド」と言う印象でした。
ただ、らしいな…と思ったのは、トーナメンター好みのチタン/トルザイト11個以上載せではなく、迷いのない敢えてのステンレス/オールWフットガイド9個載せってのが実に小南らしい。
完全に14lb以上のライン使用が前提、照準は下で50cm以上になってますね。
まずまず剛の竿なんだけど、さすがドクター青木、どん臭ささを感じさせない独特のセミストレートEVAシェイプで、いい全体バランスに仕上げて
きました。
ドクター青木の竿作りは、デジーノ神谷の竿作りとはまた系統の違った、明確な個性があるマニア向けな竿作ると思います。
今江的には、特にヘビー系ロッドビルドにかんしては青木のセンスはかなり好みですね。
本人はクソフィネス系が大得意のつもりでしょうけど。
そして、今回の試投にはちょっともしや?と思いついて、LTZ930ProのZPI製深溝スプールをLX992Zに換装。
サイズが合うか不安でしたが、奇跡的にジャストフィット。
果たしてキャストフィーリングは、これまた930Proとなんら遜色なしの軽い立ち上がりと遠投性。
マグユニットはドノーマルのままで全然問題なし。
むしろ992Zの深溝スプールより2ノッチほど弱め位置でも余裕あり。
より軽めのルアーにはさずがZPI製オリジナルスプールの効果は健在でした。
REVO史上、「最多販売数量」を記録したLTZだけに、ZPIのLTZ用チューニングスプールを持っている方も多いはず。
LT用ZPIスプールでも互換性があるようなので、LTZ930Proから移植するだけでナンチャッテLX992Proに変身するのでお勧めです。
ただし、糸巻き量の差は10mほどあるのでご注意を。
因みに…これはピュアに確認しても「????」だったんですが、
LX992Zの深溝スプール(黒)は、そのままLTZ930Proに換装できますが、
何故かLX992Zのシャロースプール(金)はLTZ930Proには換装できないことが判明。
写真は無理矢理嵌めちゃいましたが、LT系に無理に換装するとスプール回らないのでご注意下さい。
たぶん、それだけLX992ZのBF専用シャロースプールは、細いラインでも噛み込まない様、全てのクリアランスがシビアなのかもしれません。
ま、逆はやっても意味ないですけどね…。
(PS:LTZ930Pro/ik-combiは小径化チューンドスプールなんでLXには換装は出来ませんので。)