株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『iマッチョ2.8インチの取説』
昨日ロケから帰ってきたら、EGからなにやらデカい荷物が。
空けてビックリ、中身はiマッチョ2.8インチ製品版でした。
なんでビックリかと言うと、コロナ遅れで発売は早くて「1月末」もしくはべストタイミングな「3月頭」と聞いてたから。
で、電話したらなんと営業努力で大幅に納期が早まって、製品が半月前倒しで入荷したそう。
さらに驚いたのは、今月10日にもお店に出荷するというまさかの早業。
それを全然知らずにルアマガロケで久々お助け出動させたのはホンマの偶然でした。
ま、タイミング良過ぎてエバは喜んでましたけど。
まあしかし、荒っぽい仕上げのプロトに比べて製品版は美しいですわ。
こっちの方が何倍も使う気するね。
ロケ前にくれよな…。
このiマッチョ2.8、解る人には解るかもしれませんが、目指したのは完璧なる「スライダーワーム」。
そう、あの伝説の元祖DO Nothing Worm“チャーリーブリューワーのスライダーワーム”超え。
元々、ZOOMのミートヘッドもEGマッチョも、スライダーワームからインスパイアされたもの。
スライダーワームがバスボートのストレージの隙間に挟まって、ペッタンコ頭になったのを投げたらめちゃ釣れたって言う、
ミートヘッド誕生伝説は有名です。
iマッチョ2.8インチの特徴の一つが、スタビライザーフィン。
ステルススイマーで学んだこの鰭が、ノーシンカーでi字系として使ったときのヘッドアップ防止と、
早く巻いても真っ直ぐフラついたり、回転しないで泳ぐ姿勢の安定性に大きな役割を果たしてます。
因みにノーマルマテリアルの方は上面はノンソルト、腹部にはソルトの低重心配合で自重約2.3gになってます。
ハイフロート(HF)は、ほぼサスペンド仕様に比重調整してあり、自重1.8~1.9g、マスバリで超スローフォールになります。
使い分けは好みですが、今江的にはノーシンもDSもHF推しですね。
そしてもう一つの大きな特徴が、この変形十字架テール。
これぞアイアローでも採用した水平鰭と垂直尾翼の関係で、完璧なi字姿勢をキープするキモ中のキモです。
そして、それ以上にこのテールと胸鰭の効果はなんと言ってもノーシンカーでの飛距離。
素材も飛行中にたわみ難い固めの素材で、HFで1.8g程度なのに驚くほど飛びます。これめちゃ重要。
アイアローの水平鰭と背鰭の関係と同じで、水中姿勢が美しい形は、飛行姿勢も美しく、圧倒的に飛びます。
飛行機の水平尾翼と垂直尾翼の相乗効果はルアーの姿勢と飛距離にも大きなメリットを与えてくれます。
iマッチョはいわば、ソフトなiアローみたいなもんです。
ノーシンカーi字系で使う場合の今江的セッティングはこんな感じ。
チョン掛けでも良いですが、ひと手間加えてマスバリを下向きにすると姿勢がより安定し、フッキングも抜群です。
マスバリは縫い挿しにして、アイにブラシガードを通して固定します。
X-MENウルヴァリンな自分には辛い作業ですが、このひと手間がめちゃくちゃ大きな差になるので頑張ってます。
年々X-MENウルヴァリン化している自分的におススメフックはこれ。
ズボラしてガード付きのガード取っ払って使ってますが、ガードナシがお勧めです。
理由は真っ直ぐ刺しやすい形状と、なによりマスバリの割りに「アイの穴がデカイ!」。
なんでブラシガードが刺しやすい。
これが決め手です。
ま、不透明カラーはイライラ地獄ですけど。
あと、iマッチョ2.8はダウンショットで使ってもリアクションスライドダートが最強です。
3.5g~5gのオモダンで、ストンと落として、スラック抜けば緩急抜群のリアクション誘発スライダーフォール。
因みに色々試した結果、このフックがいろんな意味で最強です。理由はルアマガで。
シェイクで使うならレジェンドマッチョ、リアクションDSならiマッチョ2.8と言うのが今江的使い方。
言いたくなかったけど、i字キャロは激ヤバです。
ま、取材レベルでiマッチョ2.8使う事はよほどの緊急事態、大ピンチオンリーなんですけどね…。
まあ、ジミーの極め付けですが、
釣る能力は間違い無いので、御守り代わりに持っていて損はないワームです。
真っ直ぐブレないワームって、昔から何故が厳しい時ほど釣れるんですね。
スライダーしかり、クリンクルカッツしかり。
元々は今年のTOP50用に自分だけ先に使おうと目論んでましたが、コロナのおかげで見事に外されました…。
それが一番、痛すぎる…。