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K.IMAE TOP SECRET!

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今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 29172021/01/09

『やばいシリーズその③』

インスタでも本日公開しましたが、これまたヤバいの出来ました。

RSRの透明&インサートプレート仕様。

「なんやそんなん、かんたんにできるんちゃうん」、、、って思った人は、

クローラーベイトの真髄、「デッドスロー&ハイピッチ」の魔力をまだ引き出せてないと言っときます。

フルサイズのアベンタクローラーは2019年から塗装モデルのボディーには「カルピスボーン樹脂」と呼ばれる少し特殊な樹脂を使ってます。

この樹脂は比重がかなり軽く表面高度が硬い半面、塗装が極めて載りにくく、2016年初出荷時には塗装が禿げまくってクレームが出て、以来暫く普
通の樹脂に変えてた経緯があります。

でもそのハゲハゲ樹脂が後になって動きも音質も良いと言う噂が広がり、最初期モデルを探しまくる人もでて来たほどでした。

そして、塗装剥げ問題をクリアして以来、塗装されたアベンタは「カルピスボーン樹脂」がベースになります。

ちなみに一般的に「ボーン素材」といわれる骨色の樹脂とは全然、違いますので。

ワシに言わせりゃ、一般ボーン素材は、いわば「練乳ボーン」ですな笑。

でも、透明化って、アベンタクローラーには「シェルラミ」って透明があるじゃん!!って思った人もいるでしょう。

何度も言ってますが、シェルラミは、透明ABSのボディー両側面にカウンターウェイトとしての役割を持つよう、側面のみに等重量のシェルを貼って、慣性力を生かすウェイト代わりにもなってるわけです。

なんで比重がボーン素材より重く、浮力の少ない透明ABSでも、動き出すと振り子の要領でパワーのあるデッドスローを維持できるわけです。

但し、「動き出し」は一番鈍い弱点があります。

動き出せば素晴らしいのがシェルラミです。

なので、比重が重い透明ABSに、更にプレートを内部に入れると、めちゃ立ち上がりが悪く、スローで活き活き動かない鈍感クローラーになりま
す。

だから何気にボーンより明確に劣ってしまう透明のクローラーベイトが市場にないわけで。

解決策なしに透明化されたら、それは知らぬが仏の商売戦略です。

なんで、リアビッグウィングのRSR化はその透明化に劇的な進歩を与えてくれました。

カルピスボーンのオリジナルアベンタと比べても、立ち上がりも、ピッチも、デッドスローの維持も、飛距離も、飛行姿勢も、完全にオリジナルを凌駕してます。

まさに究極終点キテます。

ではなんで透明&縦のフラッシュプレートが良いのかといいますと、
バスが見上げた時のシルエットがボケボケに水と光に溶け込んでぼやけるから。

因みにほぼ、全ての水面系ルアーを水中から見上げたら、完全に腹は「影」「逆光」になるんで「黒」にしか見えません。

水面系ルアーを水中から撮影したらルアーってほとんど真っ黒にしかしか写らないんです。

白腹でも実はほぼ黒。スピナーベイトのブレードすら黒に写ります。水面が明るければ明るいほど黒。

上からの光が透けて通る完全な透明だけが、角度によっては様々な色、姿に見えます。

時として、2枚のブレードとフラッシュしか見えない事もあり、シルエットを見切り難い幻惑カモフラージュ効果は間違いなくあります。

サイズも波動もデカいのに、シルエットは小さく見えるメリットも在ります。

アベンタクローラー最初期、「ギャンブラー」って完全透明がありましたが、意外とマニア人気ありました。

デッドスローは明らかに鈍いのに。

動きが完璧になった透明アベンタなら、そりゃ、やばいでしょ。

「ギャンブラー」からもう7年以上、納得の透明化にようやく成功しました。

2月頭には店頭に並びますので、この生産機会を逃すと最速でも6月まで手に入らないと思いますのでご注意下さい。