株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『イマカツルアー豆知識①』
イマカツのルアーは結構、地味なところに色んな工夫が隠されてます。
知らなくても別にどうって事ない部分ですが、実は非常に考えた結果の重要な部分です。
例えばギルロイドのフックアイの向き。
オリジナルとギルJr.は前後縦アイなのに、ギルベビとギルミニーは前後横アイ。
なんで???って思った人も多いかも。
アクションは変わりません。
答えは前後のフックがギリギリで絡まないための工夫。
前後縦アイだとスプリットリングが滑って距離が縮まって絡むんですわ。
ギルベビもギルミニも、サイズは小さいけど、共にクラス最大級のデカいフックを装着するためのJimmyだけど考え抜かれたスィークレットです。
あと、テールに針を背負わない工夫もされてます。
ここ大事。
お次は既にもう入手困難になりそうなアベンタRSR。
オリジナルアベンタはリアがヒートンなのに、なんでRSRはエイトリングなの?
って突っ込まれる前に回答しときます。
トップはバドの今江式ヒートン伝説あるんで。
ギルロイドの謎もそうだけど、コレも即解った人はルアービルダーの才能あります。
答えは次ぎの写真で。
実はアベンタRSR、台座の部分がオリジナルとは秘かに変わってアップデートされてます。
アベンタの釣れる一つのキモがなんと言ってもイマカツ独自の金属擦過音発生機構。
この台座をボディーに沿わす事で金属サウンドの内部空洞共鳴を高めつつ、羽根の角度が変わりにくい様に改良してます。
で、ここからがリアヒートン→エイトリング変更の答え。
ようはここに肉盛りしたんで、その分の重さと長いヒートンの重さでRSRの重心と姿勢が変化しないよう、
ベストな重心に調整するため軽量で空気室を広く取れるエイトリングに変更してます。
最後方に大きな羽根を背負うRSRは、それだけ重心設定、姿勢設定がシビアなんです。
あと、地味にフックポジションをコンマ数mmでもボディーの中心線に近づけるため。
アイリングの大きさでフックの重心がボディーのロール軸より下がってしまうと、アンカー効果でロールを殺してしまうんですわ。
なんで、リアをダブルスプリットにはしないほうがいいです。フロントは影響ないのでWスプリットリングにするとバレもフッキングも良くなりま
す。
ま、長井ですら気がつけない微妙な差ですが、毎度仕事で真剣勝負の釣りで使うワシはその差を敏感に感じ取ります。
因みにフックをフェザーにすると同じくアンカー効果で動き出しもロールもスーパーデッドスローのピッチを殺します。
なんでアベンタシリーズに毛は不要ってわけ。
スーパーデッドの動きと音で勝負してます。
最後にもう一つ。
なんでワカサギ“マジック”スプーンには、ビッグスプーン定番のフェザーフックがついてないの???って疑問に回答。
答えは、1日みっちり使えばすぐわかります。
フックがボディーとの接触と、ボトムの砂や小石に40gの重さで落下接触するんで、1日使うと針先アマアマになります。
毎度毎度研いでも、ぶっちゃけ3日も長時間使うとどんなフックでも針先がチビってきます。
なんで今江的には一個なんでケチらず、積極的に甘くなったらフック交換します。
高いチビッたフックより、安くても新品の方がいいです。
これがフェザーフックだと、また同サイズのフェザーフックに変えないとテンション下がるし、コスパ悪くて仕方ないわけです。
特に最近流行りのフッ素コート系は初期掛かりは最高だけど、逆に研ぐと一発で針先アマアマになるんで。
そんなに釣果差があるとは思いにくいんで、今江的にはフック交換が簡単なフェザーなしが回答。
因みに2月中旬~末のワカマジ初回リリース限定で、何故か高価な「RYUGI・ピアストレブル#1」が標準装備されてますんでお買い得です。
何でって??
ぜーぜんぜん、生産数に対しフックが足りなくて急遽、高いけどRYUGIさんに在庫あったんで買い足しました。
2回目からRYUGIになったら初回に買ってもらった人がテンション下がるんで、初回限定サービスと思ってください。
ま、とにかくビッグスプーンのフック交換はマメにしましょうって話。バレが全然違うんで。
おススメは、アクションと初期掛かり最優先ならRYUGIのピアストレブル#1、フラッタリングピッチが少し落ちるがバラシ軽減最重視なら1/0とし
てはデカいブルータル#1/0。
針先耐久性重視ならガマカツのトレブルRB-MH#1/0がお勧めです。