株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『Bass Fishing Live配信所感』
昨夜は早々にダウンでしたが、何故か現実と錯覚するほど恐ろしく怖い幽霊の夢にうなされ何度も目が覚めましたわ…
目が覚めてもマジ怖かったです。
18時間も一生デジタル画面をガン見したら悪夢見るんかもね。
流石に超オモロイ韓流ドラマでも1日9時間連続×2では観んわな。
まあ詳しいドラマの内容と感想はルアーニュースクラブで紹介するとして、今日はライブ配信終えての所感です。
昨日も書いたけど、今江的に今回の配信の主演男優賞は間違いなく小森プロでしたね。
初めて朝からラストまでずっと彼の釣りを見続けましたが、何も驚く事がなかったです。
シークレットスポット、シークレットルアーなど一つもなく、釣りも全てがバス釣りの基本にして、全てが誰でも真似できる普通の釣りの淡々とした繰り返し。
魚探やライブ装備も全て電源落としてたしね。
「何も秘密がない」ことこそが逆に彼の恐るべき本当の凄さであって、全てが徹底した「基本」でありながら、これ以上ないほどに徹底した練習と努力で洗練されたこれぞ本物のプロの釣りでした。
何よりもその淡々とした釣りを最初から最後まで全くと言って良いほど途切れない驚くほどの集中力で続けられる凄さが彼の強さの最大の秘密だと思いました。
ま、言い方を変えればぜーんぜんサプライズの無い釣りなんだけど、秘密がないから真似も出来ないわけで、誰にも真似できないからもずっと強さを維持し続けられるわけです。
49歳までリアルバスプロ業一本で喰ってる小森プロの、「釣り勝つ事が自分の全てなんだ」と言う、一切邪念のない「ピュアな釣り師」としての信念を見た気がしました。
もしバスが外来生物法指定されず、プロトーナメントがアメリカ並みの世界に育っていたなら、間違いなく小森プロは「賞金王」として誰よりも稼いでいたと思います。
今回の配信企画、実は若手4名にスポットライトを当てると言う事で、最初は小森プロの同船配信はありませんでした。
でもこの企画の解説者としての出演打診の折、 自分はBMCトーナメントでぶっちぎりの年間1位を独走している小森プロの配信がないのはおかしいと異論を唱えました。
若手にスポットライトを当てるのは理解できるが、若手が輝くのは圧倒的な強者を、そしてこの世界をここまで導いた先達を超えてこそ輝けるのではないかと。
ましてや小森プロはJBの、そしてTOP50の歴史に残る名選手でもあるわけで。
そんな老害オヤジの我儘を理解し聞いてくれた読売テレビのBFL企画担当にも感謝ですけどね。
まあ確かに小森プロの釣りの本質、努力と情熱を知らない人には地味な釣りでイマイチ視聴率取れないプロって見方もあるかとは思いますが。
でもね、本物はやっぱ本物なんですわ。
そこを無視したらバストーナメントを配信する価値はないとワシは思います。
バスプロトーナメントは「プロスポーツ競技」であって、「エンタメ」ではないとワシは20歳の頃からずっと信じてるんで。
小森もそう信じてる一人だと思うし。
結果的に小森プロの配信は間違いなく今回優勝の江尻プロに匹敵する、ある意味、それ以上に衝撃的ドラマでしたね。
勝負は本当に下駄を履くまで解らないもんで。
試合後のインタビューで、小森プロは泣いてたような気がします。
この30年近く戦い続けて尚衰えぬトーナメントに対する本気度こそが小森プロの強さの秘密なんです。
それを今の若いプロ達に知って欲しいね。
ま、衝撃のラストに「小森!!アホっ!!(何しとんねん)」って叫んでしまったのは放送禁止レベルの暴言でしたけど…。
あの時は解説者って立場を完全に忘れて、30年間ずっと戦いを共にしてきた戦友に戻ってしまってました。
同時にまもなく50歳を迎える小森プロの誰もが予想しなかったまさかのラストに、60歳となり色んな部分で意図せぬ衰えを痛感している自分と重なる部分があったのも事実。
感情移入が先走り、失礼な暴言を吐いてしまいました。
すまんな小森、ゆるせよ。
2日間、18時間、選手の一挙手一投足から目を離さず、視聴者に飽きられないよう解説するライブ配信はお喋りな自分でもなかなかの大変さでした。
でも今回のライブ配信はBMCトーナメントを通じて、トーナメントの面白さ、真剣勝負故のドラマチックさも存分に楽しめたと思います。
その証が初日リアルタイム視聴1000人超だったのが、2日目は2000人を超えるリアルタイム視聴となった事にも表れてます。
バストーナメントを全く知らない読売テレビ放送のスポーツ局長も驚いたようで、面白かったとわざわざスタジオにご挨拶にまで来ていただけました。
バスプロトーナメントを全く知らない方々が、朝から最後まで見ていただけたことが非常に嬉しく思いましたね。
解説冥利に尽きました。
こういうクオリティーの高いライブ配信を、TOP50全戦で出来るようになるのが今の自分の目標。
但し、そん時は「解説者」では出演する気はまだありませんけどね。