株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『TOP50最終戦報告とこれから』
屈辱のルアーニュースクラブRが配信された。
今江克隆のルアーニュースクラブR「2024年TOP50トレイル閉幕〜年齢…成績…プライド…ルアーの力…トーナメント人生の最終章にむけて〜」の巻 第1214回
もはや負け惜しみ以外の何物でもないが、負け惜しみも言わなくなった時はもう戦う気力も無くなった時。
まだそう言える内は「窮鼠猫を噛む」可能性は残っていると言う事だ。
今回の試合はバスの姿を水面より上に出させた数だけで言えば表彰台はおろか、ロースコアの極みだった結果を見れば優勝にも匹敵したかもしれない。
ルアーの力は間違いなく存在した。
ただ、自分の詰めが甘かった。
プリプラ、直前プラでの詰めが甘かった事が、選手生活で初めてTOP50正規残留の可能性が早々に消滅したモチベーションの低さから起因していたことは間違いない。
そこを猛省させるためにトーナメントの神様が強烈に戒めたのだろう。
おかげで目は覚めた。
年齢のせいにして薄れかけていた悔しさが蘇った。
ルアーと言うのは、性能を突出させればさせるほど、何かが必ず犠牲になる。
その犠牲になった部分をカバーする工夫と技術が足らなかった。
いや、突出した性能にばかり気が行ってしまい、その犠牲になっている部分に最後の最後まで気付けなかった。
今は夢の中ですら必死にその改善を考えている。
かつて最強無双を誇った自分が、これほどまでに負け続けてもまだ気持ちが萎えてはいない証なのだろう。
だが、初の永久シード権行使となる来年の結果に全てが掛かっている事は、誰よりも自分が一番わかっている。
今年、本当に河野はよく頑張ったと思う。
年間はほぼ残留絶望の44位から最終戦で12位に食い込み、34位まで上げてシーズンを終えた。
例年、辞退や引退する選手が数名必ず出る事から34位なら恐らく繰り上げ残留は十分可能性のある位置まで漕ぎつけた。
そしてBMCのAOYを獲得、来年のオールスター出場資格も獲得した。
自分の後継者としてイマカツで育成していきたいとここで書いた事があるが、正直、内心はまず無理だろうと思っていた。
だが、あながちそうとも言えない、予想を裏切る成長を見せたシーズンだったと言っても良いかもしれない。
本当は今年、神戸港に沈むべきだったのは自分の方なのかもしれない。
気持ちとは裏腹に、執念が薄れたのか、諦めを感じ始めたのか、予選落ちしても悔しさを以前ほど感じなくなってきたことを否定しきれない。
だが、まだ自分には日本のトーナメントの将来のためにやり残したことがある。
それを実現するのにあと2年は掛かるかもしれないが、必ず実現しなければならない目標がある。
その布石は今年、確かに芽生え始めた。
だからこそ、それまでは絶対にこのまま折れるわけにはいかない。
自分の来シーズンはもう始まっている。