株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『リアルカラー対3DRプリント、どちらが最強?』
さて、先日、0時睡魔ーの3DRプリントの試作カラーをインスタとブログに載せたところ、予想通りの反響多数。
まあ史上最高の3DR仕上げと言っても良いほどリアルなんで、そりゃ当然。
でも、一方で、「リアルカラーしょぼっ!!」って声もチラホラ…
確かに見た目のリアルさでは3DRには適いませんが、リアルカラーには「リアル」と銘打つだけの理由があるわけです。
ただの手抜きカラーとは全く違いますので。
ぶっちゃけ、3DRデータと転写装置の設定さえ終えてしまえば、全自動塗装の3DRの方が生産スピードも速く人件費もかかりません。
リアルカラーは、ソフトルアー一個一個にエアブラシで職人さんが塗装してるわけですので。
リアルカラーと3DRの決定的な違いはここ。
コチラは3DRボラを光にかざして見たシルエット。
そうです、3DRはベース樹脂に「パールホワイト系」、即ち不透明の3DR用樹脂を使用します。
なので、逆光で見たときのシルエットは基本黒っぽく、シルエットがはっきりと出ます。
言ってみれば3DRカラーは実はリアルながら「強い色」って事になるわけ。
これが良い時もあれば、裏目に出るときもあるってこと。
では「リアルカラー」はどうなのか。
こちらが、0時睡魔ーの先行初回リリースカラーの3色。
上から、「ヒウオ」、「クリアレイクマジック」、「リアル鮎」。
ま、昔なら十分リアルですが、イマカツ3DRが確立したリアルさから見れば、たしかにショボいかもね。
でもね、そう思うのは、スイムベ、ビグベのカラーの真実を知らないから。
知ってる人は両方絶対に必要とします。
間違いなく、断言。
その理由がコチラの写真。
太陽を背景にバスがルアーを見上げた時、実際にどう見えているかのイメージ。
見た目には一番ダサい、3色中でもショボさMAXなヒウオがこれほどまでにリアルなヒウオカラーに大変身。
めちゃくちゃ美しいハーフスケルトンになって、水に馴染感じはまさに「リアル」。
特にヒウオカラーは個人的にスイムベイト最強カラーの1つと確信してるんで、コイツを初回先頭バッターに起用したわけです。
テールの透明感と、グレート薄パールの境目のピンクぽっさなんか最高無敵にツルッと喰えそうで、めっちゃ旨そうに見えますもんね。
お次はクリアレイクマジック。
バクラトでもステルスでも、リアルカラーとしては歴代ベストセラーなクリアレイクマジック。
何故か非常に釣れる実績から人気の出たカラーですが、その秘密がたぶんこれ。
水面の銀幕を背景にすると、なんと「透け感のある虹鱒」に大変身。
全く違う色合いに変わってます。
ウィードレイクでよく効く理由がこれ見ると解る気がします。
ウィードを背景にした保護色ですな。
そしてこちらが日本絶対定番カラーなリアル鮎。
こちらも結局、ゴーストカラーとして水に馴染む「低インパクト」、即ち「弱さ」が最も活きるカラーなわけです。
3つのリアルカラーの中でも最も弱インパクトなのがリアル鮎。
最近は流石に定番過ぎて見飽きた感あれど、それでもこのカラーは一生不変の安定実績No.1カラーなんでしょうね。
そんな拘りのある厳選3色のリアルカラーの、最大の今江的コダワリが実は「鰭」。
この3色のみ、各鰭が「透明~半透明」になってるんですね。
このリアルさは、3DRでは表現できない「リアルカラー」ならではの「リアル」さなんです。
「鰭が透明」、尚且つ「ブリードしないECO素材」のスイムベイトってな世界でもほぼ存在しないですよマジで。
伊達にリアルカラーなんて名付けてませんので、ショボとか言わんとってね。
ま、ワシにしたら見たら意図解るでしょって思っちゃうんだけど、やっぱ説明不足なんかね…。
そして、先発リアルカラー4色の中でも異色なのがこのストロングチャート。
ま、こいつは流石に説明不要の「シリーズ最強アピールカラー」です。
なのにクリアでもマッディーでもめっちゃ喰います。
雨降ったら絶対この色ですね。もう絶対中の絶対。
イマカツルアーカラー史上最高人気カラーなんで秒殺間違いなしですけど。
因みにリアルカラーは初回出荷の4色のみで、次からは続々と3DRに生産が変わるので再生産は早くても秋ごろになる予定。
逆に入手困難なレアカラーになるかもね。
最後に、参考にレイジースイマーのスイム映像をご覧下さい。
真ん中がヒウオカラーの背中がまだ薄すぎた頃のサンプル。左右が3DR虹鱒です。
今江的には、3DRは“威嚇や排除”のリアクション要素が高い釣り方や、バスが喰ってるものにセレクティブな時、リアルカラーは“喰わせる”つもりのナチュラルなアプローチが必要な時に使う感じですね。