IMAKATSU イマカツ

IK

K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 29542021/02/16

『リアルカラー対3DRプリント、どちらが最強?』

さて、先日、0時睡魔ーの3DRプリントの試作カラーをインスタとブログに載せたところ、予想通りの反響多数。

まあ史上最高の3DR仕上げと言っても良いほどリアルなんで、そりゃ当然。

でも、一方で、「リアルカラーしょぼっ!!」って声もチラホラ…

確かに見た目のリアルさでは3DRには適いませんが、リアルカラーには「リアル」と銘打つだけの理由があるわけです。

ただの手抜きカラーとは全く違いますので。

ぶっちゃけ、3DRデータと転写装置の設定さえ終えてしまえば、全自動塗装の3DRの方が生産スピードも速く人件費もかかりません。

リアルカラーは、ソフトルアー一個一個にエアブラシで職人さんが塗装してるわけですので。

リアルカラーと3DRの決定的な違いはここ。

コチラは3DRボラを光にかざして見たシルエット。

そうです、3DRはベース樹脂に「パールホワイト系」、即ち不透明の3DR用樹脂を使用します。

なので、逆光で見たときのシルエットは基本黒っぽく、シルエットがはっきりと出ます。

言ってみれば3DRカラーは実はリアルながら「強い色」って事になるわけ。

これが良い時もあれば、裏目に出るときもあるってこと。

では「リアルカラー」はどうなのか。

こちらが、0時睡魔ーの先行初回リリースカラーの3色。

上から、「ヒウオ」、「クリアレイクマジック」、「リアル鮎」。

ま、昔なら十分リアルですが、イマカツ3DRが確立したリアルさから見れば、たしかにショボいかもね。

でもね、そう思うのは、スイムベ、ビグベのカラーの真実を知らないから。

知ってる人は両方絶対に必要とします。

間違いなく、断言。

その理由がコチラの写真。

太陽を背景にバスがルアーを見上げた時、実際にどう見えているかのイメージ。

見た目には一番ダサい、3色中でもショボさMAXなヒウオがこれほどまでにリアルなヒウオカラーに大変身。

めちゃくちゃ美しいハーフスケルトンになって、水に馴染感じはまさに「リアル」。

特にヒウオカラーは個人的にスイムベイト最強カラーの1つと確信してるんで、コイツを初回先頭バッターに起用したわけです。

テールの透明感と、グレート薄パールの境目のピンクぽっさなんか最高無敵にツルッと喰えそうで、めっちゃ旨そうに見えますもんね。

お次はクリアレイクマジック。

バクラトでもステルスでも、リアルカラーとしては歴代ベストセラーなクリアレイクマジック。

何故か非常に釣れる実績から人気の出たカラーですが、その秘密がたぶんこれ。

水面の銀幕を背景にすると、なんと「透け感のある虹鱒」に大変身。

全く違う色合いに変わってます。

ウィードレイクでよく効く理由がこれ見ると解る気がします。

ウィードを背景にした保護色ですな。

そしてこちらが日本絶対定番カラーなリアル鮎。

こちらも結局、ゴーストカラーとして水に馴染む「低インパクト」、即ち「弱さ」が最も活きるカラーなわけです。

3つのリアルカラーの中でも最も弱インパクトなのがリアル鮎。

最近は流石に定番過ぎて見飽きた感あれど、それでもこのカラーは一生不変の安定実績No.1カラーなんでしょうね。

そんな拘りのある厳選3色のリアルカラーの、最大の今江的コダワリが実は「鰭」。

この3色のみ、各鰭が「透明~半透明」になってるんですね。

このリアルさは、3DRでは表現できない「リアルカラー」ならではの「リアル」さなんです。

「鰭が透明」、尚且つ「ブリードしないECO素材」のスイムベイトってな世界でもほぼ存在しないですよマジで。

伊達にリアルカラーなんて名付けてませんので、ショボとか言わんとってね。

ま、ワシにしたら見たら意図解るでしょって思っちゃうんだけど、やっぱ説明不足なんかね…。

そして、先発リアルカラー4色の中でも異色なのがこのストロングチャート。

ま、こいつは流石に説明不要の「シリーズ最強アピールカラー」です。

なのにクリアでもマッディーでもめっちゃ喰います。

雨降ったら絶対この色ですね。もう絶対中の絶対。

イマカツルアーカラー史上最高人気カラーなんで秒殺間違いなしですけど。

因みにリアルカラーは初回出荷の4色のみで、次からは続々と3DRに生産が変わるので再生産は早くても秋ごろになる予定。

逆に入手困難なレアカラーになるかもね。

 

最後に、参考にレイジースイマーのスイム映像をご覧下さい。

真ん中がヒウオカラーの背中がまだ薄すぎた頃のサンプル。左右が3DR虹鱒です。

今江的には、3DRは“威嚇や排除”のリアクション要素が高い釣り方や、バスが喰ってるものにセレクティブな時、リアルカラーは“喰わせる”つもりのナチュラルなアプローチが必要な時に使う感じですね。