株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『TOP50第2戦用・近未来?エレキ艇』
GWが明けた本日は、いよいよTOP50第2戦弥栄湖にむけてエレキ艇の準備が佳境に。
冬から予定していたトラッカーボートの14F25馬力対応ジョンがコロナバブルで納期が見えなくなってしまい、手を尽くして手配したのが15馬力まで積める程度のとても良い新古のウィザードV12。
今期からハイパワーエレキの出現によるレギュレーションの改訂で、総出力5馬力以上のエレキ艇はエレキオンリー仕様でも船舶検査が義務付けに。
こいつに積む相棒として急遽手配したのがドイツ製のモンスターエレキ「トルキード4・0」。
出力、実に48Vで4000W(109lbで約1400Wちょい)、エンジンで言えば単純に出力だけは8馬力相当。
でも回転数はMAX1500回転なんで、4000回転以上回るガソリンエンジンとは比較にはなりません。
本来はチャイナ製イープロパルソン6・0(6000W・9・9馬力相当)を手配してたのが、こちらもコロナ影響で納期が遅れまくって5月末になり泣く泣
く断念…。
既に大塚プロはイープロを導入しており、アベで時速15km以上を出しているそう…。
もし間に合えば、直前イープロ投入もあるが、ブッツケ本番は危険すぎるので安全マージンを取ってトルキードでセッティング開始。
いよいよエレキオンリーでの船舶検査取得が済んで、近日試走を予定している新イマカツエレキ艇。
メーカー表示によると3トンの観光船で時速約13kmとあり、フルスロットルでの連続走行75分、ハーフ以下だと10時間と言うデータ。
現在の改造14ジョンが検査不要の5馬力未満の109ポンド2機掛けではGPS読みで一人乗り時速約9km~10km。
軽量の12Vのウィザードの場合、果たしてどれくらいのスピードが出るのか楽しみでならない。
通常、エレキ艇で7km以上でたら相当に早いです。
それでも駆けっこしたら、小学一年生の方が遥かに早いけどね…へたすりゃ3歳児にも負けます。
かわいいモーター部分に似合わない、巨大なプロップを装備するトルキード。
メーカー推奨の軽量ボート専用のオプションプロップであるハイスピードプロップに交換してます。
しかしエレキ艇の難しいところは、セッティングとボートの重量抵抗次第で、あっけなく3~4kmは速度が落ちてしまうこと。
かつてトルキード2・0(2000W)をテストした時は、全然話しにならなかった経験があるだけに今回も正直まだ不安の方が先行。
シャフトがショートでも異様に長いので、プロップの高さ決めだけでも大変。
試走でだめならジャックプレートで高さを調節しないとゴミになるかもしれません。
あと持続可能な航行時間とスピードとの兼ね合いなど、試さなければならない課題がいっぱい。
しかし、この未知のハイパワーエレキ、日本の内水面事情、リチウムバッテリーの普及を考えた時、近い将来、このトライアルの積み重ねは貴重なデータになると思います。
30年前は150psバスボートが超絶モンスターだと思っていたけど、今や300PSでも誰も驚かなくなったしね。
そのためのオバカな人身御供になろうと思います。
あとは待ちに待ち続けた「ツアープロ」が到着するのを待つばかり。
こちらも例外なくコロナでダダ遅れでしたが、谷山商事さんが試合に間に合うように、わざわざエアーで飛ばしてくれたおかげで練習にギリギリ間に合いそうです。
やっぱツアーのダイレクトワイヤーのリニアなステア操作感は、サイトやシャローを好む攻撃的アングラーにはもう絶対条件。
どうにもこうにもワシャ、あのクルクル回る電機駆動のワンテンポずれたステアリングと「電子音」が性に合わなかったんで。
30年以上踏み続けたツアーのスポットロック付での復活は本当に待ち望んでました。
ローランス・ゴーストにも劣らぬ高精度スポットロック性能と、上げ下ろしが最強に楽なブルドッグ機構、そしてリニアなステア操作感をもつツアープロ。
ミンコタ上げる時に毎度肩が抜けそうになって、試合後毎晩、脚がイレグイなジジイにはホンマ救世主です。