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K.IMAE TOP SECRET!

株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ

K.imae Today's Tips 27562021/06/15

『伝説ゴースト鮎』

イマカツトーナメント仕様ディープクランク、熱烈リクエストでこの秋、再生産リリース決定しました。

そしてそのために長井と半年かけて再現したカラーの一つが”伝説ゴースト鮎”。

34年前、琵琶湖JB戦全勝&AOYの立役者となった、故 林圭一さんが試合の朝、「使ってよ」と渡してくれたマッドペッパーマグナムプロトの簡易手塗りのカラー。

「間に合わせるために適当に塗ったからさ、色はごめんよ🙏」と渡されたのがこのカラー。
しかし、「これ、まさに”ゴースト鮎”ですね、めちゃ気に入りました!」と答えた自分。

そしてその試合、1位の自分に僅差で年間2位に付けていた林プロを、そのプロトのマッペマグナムで振り切り優勝、AOY獲得。

この時、何の気なしに自分が口にした”ゴースト鮎”と言う名前が、ゴースト鮎が日本で誕生した経緯です。

元は当時大好きだったスリガラスみたいな色のラトリンマグナムスポットの、パッケージラベルに「GHOST」ってお化け漫画文字で描いてがあって、それからパクったんですけどね笑。

あれから三十数年、各社一斉にラインナップされたゴースト鮎は長い年月と共に微妙にブレ続け、独特の絶妙な透け感だった当時の林さんの簡易塗装の風合いは知らぬ間に失われてしまいました。

林さんがあの時、簡易塗装して渡してくれたゴースト鮎とはどんどん違う色になってしまったね。

まだ林さんがご健在のときは、流石にマンマ再現は気が引けたので、今江的にアレンジしたのが「#200の琵琶湖レジェンドクラシック」ってわけ。

でも数年前、林さんが癌で若くして亡くなられたことで、当時の記憶を元に、故 林圭一さんの漢気をリスペクトし、なんとしてもその時のゴースト鮎を忠実に再現したいと思ってました。

自分にとってあのゴースト鮎は、自分の今を作り上げたルアーであり、同じ癌経験者としても、やっぱ絶対に忘れられない尊敬する稀代のバスプロでしたので。

 

試作故に下地ぬりも薄く、パールも荒め、腹側なんて色気も無い荒目のパール。

テストスイム用に極々シンプルに、手早く仕上げた偶然が産んだ奇跡のカラー。

そんな林さんの即興試し塗りの偶然から生まれたのがゴースト鮎でした。

長井が再現するのに半年掛かった”伝説ゴースト鮎”。

背中の独特の鮎色と、手抜きで吹いた下地グレーと細かなパールが織り成す絶妙の側面の透け感、シンプルな腹の荒めホワイトパール。記憶だけが頼りだったんで本当に再現に半年かかりました。

時代と共に変遷させてはいけない色。

若かりしあの時の、林プロとの試合朝の会話が、そして試合後の握手が鮮明に思い出せる色。

真のゴースト鮎は三十数年たった今も自分のもっとも得意なディープクランク最強カラーです。

そして日本歴代最も売れた(釣れた)カラーだと思います。

林さんは沢村さんを育てた師匠だけに、ホント、日本のバス歴史に永久に残る凄い人でした。

三原がまだ余裕でオッパイ飲んでた頃の話です。

そういう自分もイケイケの20代だったんだわな。

ディープクランクのニーリングとラン&ガンの電撃が代名詞でした。

当時の琵琶湖JBTA(現JB)は毎試合、500艇以上が出場するバケモノ大会でした。

最高は980艇で、フライトに3時間もかかって、待機中に船で寝てしまった覚えがあるほど。

そんな過激な琵琶湖の試合でオールスターを含むJBプロシリーズ全戦優勝と言う偉業を達成。

その紛れも無い主役こそ、林圭一さんに頂いた「プロトのマッドペッパーマグナム・ゴースト鮎」だったわけです。

本日は日本昔話でした。

因みに伝説ゴースト鮎は、数量限定でIK-400R、IK-500R2、IK-800Rに採用、お店での受注開始は来週からです。

ちなみに、池原マニア人気抜群、ラリーニクソンも御用達のIK500R2、リアの特殊フックが入手不能で再生産できませんでしたが、なんと奇跡的にかつて採用していたデコイの元祖クワトロフック「X-s51」が再入手できたという奇跡。

IK500R2に関しては今江的こだわりのクワトロフックが復活します。

まあでも最後のフック在庫なんで、500RSは早めにお店に予約しておいたほうが無難かも。

4本針はフロンと外れても、2本入っていたら先ずバレません。

ボトム叩きでリアフック掛かりが多いディープクランクには理に適った選択。

しかし、今更ジローでイマカツのトーナメント仕様のIK400Rや500、800が人気再燃って、やっと時代が追いついてきたかな。

当時はこいつらの特徴であるタイトロールを理解してくれるプロすら少なかったからなぁ。

ワシ、10年以上前に狙ってこの動き出してんだからね。

日本とアメリカじゃ、雰囲気と本場感意外はクランクに求めるもん、全然違うと思てます。

因みにカオスダイバーシリーズは、誰が使っても釣れる、アクションも飛距離も、非常に優秀な大衆向けアメリカン系ディープクランクです。