株式会社イマカツCEO
今江克隆公式ブログ
『不遇の名作と小犬の○○○』
最近、ホンマによう思う事。
10年早かったなと…。
コイツは15年早かった超・不遇の名作。
ダイナゴン「4.5インチ」。
ダイナゴンは決して不遇とは言えないビックリ数量販売し、超高比重ワームの魁になったワーム。
でも、その中で最大だった4.5インチはホンマに不遇の名作でした。
当時ビッグセールになった3、3.5に比べ全然売れなくて、廃盤になった4.5インチ。
ダイナゴンは、3.5インチと4インチになってダイナゴンNEOとしてリニューアルされて今も再販されてますが、4.5インチは廃盤…。
当時、4.5こそが「シリーズ最高傑作」として理解してたのはワシと本堂くらいでしたね。
ダイナゴンが他のバックスライドワームと決定的に違うところが、ハサミや脚がセンターに付いていないこと。
普通、樹脂の成型金型は夜店のたい焼きと同じ2面割(センター割り)なんで、脚や手などのパーツは基本左右対称に付いてます。
他メーカーの手足をよーく見てみてください、まあ他に上下非対称はなかなか無いので。
理由は多面割り金型が馬鹿高いから。
ダイナゴンは高額な多面割り金型を作り、スライド時に水を受ける手足のパーツを上面に配置する事でボディーを低重心化、センター割りのワームに比べ安定した姿勢のバックスライドを発揮します。
多くのバックスライドワームは、着水直後から50cmほどの水深までは綺麗にバックスライドしても、ワームが見えなくなる水深1mを超えると急にガクンと真下に落ちます。
イマカツには水深2mのプールがあるから、比較試験で圧倒的である事が解るわけです。
だからダイナゴンはザリガニ型だけど、脚を上にしてフックセットするのが絶対条件なんです。
今やコレさえ知らない人も居るかもしれないけどね…。
そして4.5インチが最強だった理由は、その大きさゆえの自重の重さと最長不倒のバックスライド幅。
これは大きさと重さに比例するんですね。
最近ダイナゴンの解説してないんで忘れられてるかも知れないけど、いわゆるフック順付けセッティングでも、上下非対称なんでニュアンスを変えれます。
テキサスやキャロ、ノーシンカーのボトムジャークでダートさせるなら上のセッティング。
バックスライドさせずに真っ直ぐ落とすなら下のセッティング。
これらはダイナゴンNEO、旧ダイナゴンでも同じです。
で、今更なんでダイナゴン4.5インチなんて古い話持ち出すのって?
その理由がコチラ。
今、琵琶湖でネコも杓子も使ってる、大流行なデプス・カバースキャット3.5インチ。
3.5インチで実に16g近くある超高比重「イモ」です。
イモグラブは昔のワテを知ってる人は知ってると思うけど、カットテール共々、ゲーリー山本氏直伝で元祖的に昔からトーナメントで使ってます。
でも琵琶湖でイモって、時代も変わったね。
ただこの子犬の○○○ちゃん、シンプルが故に破格の潮充填で超高比重なのがミソ。
でもダイナゴンのスーパーコアショット製法は15年前に既にコレだけの超高比重を実現してました。
ダイナゴン4.5の手足をカットし「ダルマイモ」にするとほぼ同じ大きさに。
超高密度ソルト充填は15年ほど前のイマカツの十八番だったんですけどね…
因みに、もし自分が琵琶湖でダイナゴン4.5を使うなら、副脚と髭は残してこんな感じの「逆付け」で使います。
この方がダートと水掴みのバランスが良く、後方重心になるんで深くてもアッと言う間に沈むんで。
ボトムジャークでのエビっぽさを強調するなら逆付けではなく副脚髭アリで「順付け」がお勧めです。
フックは6/0なんで、1~2gアップしますね。
参考にウェイト比較も載せときます。
塩の加減で1g程度の個体差は出ますが、今のダイナゴンNEOの4インチでも1/2oz以上あります。
こちらはサイズ比較。
しかし、15年前に全然人気無かった不遇の名作ダイナゴン4.5インチ、もし今もまだ持ってれば是非琵琶湖で試してみてください。
こないだ工場の倉庫エグってみたら、クレーム対応に残してたええ色が数十パックだけ出てきましたわ。
4.5のバックスライドと沈みに早さは間違いなくダイナゴンBros最強無比なんで、ワテももう一回使ってみます。
当時はどんどんとルアーがダウンサイズ化していった時代だったんだよね。
今時代は逆にドンドン巨大化&ヘビー化してます。
ダイナゴンNEOも5.5インチとか、ジャバロンNEOも「モンスター200」超えて「カイジュウ350」とか作れば大ヒットしたかもね笑。